愛情のケチ
今日はクリスマスイブですからプレゼントを用意しています。
昨日も書きましたが、私はコラムでは、夫婦修復の具体策は書いていません。
これを意地悪とか、勿体つけていると取る人は ムラコシズムの考えをお分かりでない人だと思います、出来たら
もう少しコラムを読んでくだされば幸いです。
では今日のムラコシズムは、夫婦問題に悩む方へのクリスマスプレゼントです。
特に怖がりさんへのプレゼントですから、今日は勇気を出してもらえる糧にしてほしいな~。
私への相談を寄せて下さり、結局頭を抱えてしまう人がいます。
それは、夫の浮気に悩み、その夫に浮気を止めてもらいたいのだけれど、そこまでしたら夫に嫌われ、夫婦関係がもっと最悪になってしまうと考えるようで、二の足を踏んでしまうという方がいます。
これは、現状が冷え切った夫婦関係なのに、尚更夫を怒らせてしまっては、取り返しがつかなくなると考えているからです。
でも、これは逆の見方をすると、放っておいたら、どうなるかを知らないからです。
怒らせずにご主人がご機嫌のいいままで、好き放題させておけば、どうなるかを知らないからです。
要するに、現状は夫の浮気を見つけ、不安にかられ喧嘩ばかりを繰り返したおかげで、夫とは冷戦状態のようになっているので、これ以上の冷たい関係にはなりたくないということです。
ですから、もし浮気の証拠でも取ろうものなら、夫が妻に対して、ひとかけらの愛情も失ってしまうというのが妻の心配です。
では、そのままにしていたら、どうなるか?
それが解らないから、訊ねているのだと言うことかもしれませんが、実はそういう人は、もう自分の中で結論があります。
「もう何もしたくない」と言うのが相談者の気持ちです。
でも 何もしたくないけど、解決したいと言うのが答えです。
では、もう一段、深く掘り下げてみましょう。
何故、夫を怒らせたなくないのでしょうか?
夫と不和になり、そんなに俺の事を信じられないのか?と怒っちゃってしまっているのです。
でも、普通に考えて見てください。
ある意味、妻を裏切って、妻の信頼を失ったのに、信用をしない妻に対して怒ってしまうのです。
そして、もう夫の事を許そうと思って、夫を信じたいと思っているなら、信じたらいいのに何故か信じられないと
不安は消えず、どうしたら夫と以前のように生活ができるかと私に聞きに来られます。
信じたいのに、いまいち信じられない。
疑いたくないのに不安は払拭出来ない。
でも信じたいことには違いはない。
そうなると、夫に対して信じさせてよとばかり、言葉で問い詰め
本当は何なの?と疑いながら、夫に言葉を求めてしまいます。
そうなると 夫が逆ギレ。
変だと思いませんか?
信じたいというより、信じてもらわないといけない方が、何故信じられないかと逆ギレするなんて有りえません。
もう少し信じてもらいたいと望む方は謙虚であるはずです。
本当は信じて貰いたい方が努力をするのに、悪いことをしていながら信じないほうが悪いと逆ギレするのは
脅迫と一緒なのです。
こうして、一つ一つ、順番に考えて行くとわかると思うのですが 夫婦がどうしたら仲良くできるかと相談に来られているように見えて、実は夫を恐れているのです。
そして夫からも、本当は「俺のすることに文句を言うな」と釘を刺されているのです。
そんなのは、信頼でも、修復でもありません。
それを認めるのが嫌な妻に限って、「だからこそ、仲良くしたいのに」と、本当は仲良くすることに、限界を感じているに過ぎません。
本当は、仲良くとかではなく、ご主人のこの逆ギレの意味を解明しないといけないのです。
そういう自分たち夫婦の段階が、もう瀬戸際まで来ているのに、それを認めたくないから、表面的な答えを求めるようになるのです。
つまり、夫婦を修復する事は、自分の蓋をしている事に手を突っ込むしかないのです
それなのに、本当はもう信頼をできなくなっているのを認めず「夫の浮気は終わっているから、早く夫婦の修復の仕方を教えて欲しい」というのが望みです。
つまり、ここでもうお分かりでしょう。
妻は妻で、夫の事が信じられないのに、信じているように装っていて、疑いの気持ちにもっと蓋をするのは
どうしたら良いかと方法を探しているのです。
そして夫は夫で、疑われると都合が悪いから、これ以上疑うな、と言っているのです。
その上で、夫を疑えば、夫はもっと妻に対して冷たくなると言って、何もしないほうが良いというのが妻の考えです。
でも、何もしないのでは、何も変わらないと解っているから、出来れば、何も風を起こさずヨットを海に出したいと願っているようなもの。
要するに、本当は画期的な、これまでしたこともないような、超能力で何とかしてくれと言っているのと同じ。
そんな自分の矛盾を知らないと、絶対に物事は解決しません。
さ、そこで 今日のクリスマスプレゼントです。
信じられないかもしれませんが、この自分の自己矛盾に気づくだけでも、先が見えて来ます。
少なくとも、脅かされたままでは いい夫婦の関係が築けるはずがない。
でもね、何も恐れることはないのです。
夫に逆らって、うまくいくでしょうかと質問もされますが、逆に今、何もお互いが本音を言わず、本当の事もしらないままで、いいのですか?と、いう考え方もあります。
逆らうのではないのです。
事実からしか、本当の解決策は生まれませんので、疑いを持つことさえも許さないなんて、フェアーじゃありません。
何も表立って、喧嘩をしろとは言いません。
せめて、夫の逆ギレの意味くらいは見たあとでもいいのじゃないですか?
そういうことをお話の中で練り上げていくので 少しは落ち着いて、考えないといけない状態ですのでダメだと決め付けないで、せめて決めつけという鎧を脱ぎに来てください。
大丈夫。
怖がらなくても、ご主人の心は、甘い考えでいる方が、ずっと最悪になる確率が高いのですから。
絶対にサンタさんは その勇気を称えてくれますよ。
では今日はここまで。