夫婦が決裂してしまうとは?

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦関係修復について

最近とみに多い相談が夫の浮気を咎めたらこれ以上夫婦関係が悪くなるのでは?という相談です。
これまで夫婦の間で、夫の浮気に気づいた妻が夫を攻め、喧嘩が絶えなくなって、冷たい関係になっている妻からの相談で、これから何をすればいいのか?という質問です。

もちろん浮気問題だけに限らず、行き詰っている夫婦の関係に風穴を開けたいという気持ちで当方へ相談に来られますが、実際それまでの夫婦喧嘩の結果、もう夫から最後の宣告をされているような気持で妻はいるのです。

例えばただでさえ今は最悪の状態なのに、何かをする勇気すらないというのは 本当に一歩踏み出せば終わるのか、どうかという見極めができなくなっているのです。

つまり 夫からの、これ以上俺に逆らうと、どうなるか知らんぞ、という強迫を受けている状態です。
これは何を意味するかというと 実は強迫するということは、次期段階に進むのが、何を隠そう誰よりも夫本人が一番恐れていることなのです。

「え?恐れているって何?」と思いませんか?
今後の事を恐れているのは妻のはずなのに、夫も恐れているって?
妻を脅かすくらいの強い立場のはずなのに、その夫が怖いものってあるの?ってそう思いませんか?

いつも私が書いている言葉に、鵜呑みにしたいけないというのがあります。
なんでも言葉を額面通りにとっては、中身が見えてきません。

もっと言えば、妻を裏切っている人はうそつきなのですから その人の口から出てくる言葉を、鵜呑みにしてはいけないということです。

え~~~~~~~~~ですよね。

世の中、どのカウンセラーが夫を信じちゃいけないっていうのですか、って叱られそうですが、なんでもかんでも、いつでも、永遠に・・・なんて話じゃないんです。
期限付きで、夫を信じちゃいけませんっていうだけの話。
また寄りが戻った時には信じてあげればいいだけの話で、人生いろんな時期というものがあり、時期、時期に応じて、信じる時と、信じてはいけない事柄もあるのです。

なんでも信じて、敬って・・・・それが美しい夫婦像というような性善説ばかりでは乗り越えられない事だってあるのです。

悲しいかな、人は変わる。
特に男は浮気をしたときには別人です。
下半身だけ、別人28号です。(古っ!)

子供の時に食べられなかった大根の煮物も大人になればおでんには必需品。
付き合っていたころは誠実な人で、奥手な旦那さんだって、結婚して奥様を射止めたら
それでトレーニングできて、自信がついているんです。

会社で仕事のチームを組み、一丸となって目標達成できた時には 後輩から、頼もしい上司と慕われるのです。
そうなれば若い時のうぶな旦那さんではないはずです。
男たるや、後輩のかわいい女性から○○部長さんって頼りがいがあって素敵!!なんて言われたら ニヒルな顔をしながら、本当に嬉しいようです。

妻にとれば、理解しがたいかもしれませんが 浮気はとても単純な事から始まります。
家庭があるから、浮気を防止する理由になんてなりません。
妻がいるからなんて何の抑止力にもならない。
むしろ妻は夫の恋路を邪魔するけむたい存在になります。

そんな中、浮気を何とか継続しようと頑張っているのに、何やら会社に言うぞとか、両親に言うぞとか、妻が面倒くさいことを言うし、そうなると同僚である浮気相手の女性に、
妻とは夫婦関係が終わっていると言っているのに、それがばれちゃうじゃないか、ということで、妻からの浮気妨害を恐れているのです。

まさか、強気の夫に怖いものがあるだなんて、信じられないでしょ?

弱い犬ほどよく吠える。
自分の身に危険を感じたら 子犬はよく吠えて相手を威嚇します。

ご主人の事を 怖がっているかもしれませんが 意外と逆切れしてもたいしたことないのです。
私のところに相談に来て、その抵抗の仕方を教えても、それで夫婦が終わったらどうしましょう?と心
配されます。

浮気の種類によっても違いますが、本当言うと誰が一番離婚をしたくないか。
本当は周りに浮気がばれることを一番、誰が恐れているか、を知ると、それほど恐怖心を持つ必要がな
いとわかります。

もし、妻が本気で怒ったら、それが最終になり夫婦が終わると思っているだけで、ほとんどはそんなこ
とはありません。
いえ、ぶっちゃけ申しますと、そういう風に思わされているだけと言ってもいいでしょう。

ではなぜでしょう?
そうです、ご主人だって離婚まではしようとは本気で思っていないのです。
でも、せっかく面白いおもちゃを見つけたら~ しばらくは気ィ良く遊ばせておいてと
いう事なのです。
しかし、すでに浮気の尻尾も半分掴まれているので ちょっと上から目線で、唸っておかないと、とい
うのが いいか、これ以上俺様に逆らうとどうなるか、わかっているだろうという威嚇なのです。

もちろん、全部が全部とは申しません。
場合によっては 本当に夫婦の危篤状態になっている方もしますので それは私、つまり夫婦ドクタ
ー?の診察を受けていただきたいものですが、ほとんどの場合、夫の脅かしにすぎません。
だけど、もし本当に夫婦が妻の反撃で終わるとしたら、それは最後の一撃で終わるのではなく、もっと
前から そういうレールが敷かれていたということです。

ですから これまでにもうそういう方向に進んでいただけで、妻が反撃したら、そうなったということ
はほとんどありません。

でも妻にすれば 最後の力をふりしぼり アクションを起こしたら それが吉と出るか凶と出たら、そ
の最後のアクションが間違っていたと思いたいでしょうけれど、夫婦はそんなことでは終わりません。

確かに昨今、離婚件数が減ることがありません。
でもその傾向を見ていると 妻が抵抗したり頑張った人はあまり離婚にはなりませんが、
一つ言えるのが 浮気を阻止する時期が遅すぎた場合は、離婚になります。
だから何もせずに、我慢をしていた別れがこないかというと、何もしないで事なかれ主義でいるほうが、
そうなります。
むしろ 諦めないで、最後まで悪あがきしたほうがいいんだから。
抵抗するのを恐れて、ご主人の言いなりになっているほうが離婚になる確率が増えると思えば、手をこ
まねいて待っているだけで悪夢は通り過ぎてはいかないということを知ってください。

今日のまとめは 何もしなければこのままが続くと思っているほうが 怖いことです。
夫に逆らえば怖いのではなく浮気夫の言うがままにしておくことのほうが危険です。

男性は体は大きいし、偉そうだからって、怖いものがないと思ったら大間違い。
夫だって失う物への恐怖心は妻以上にあるし、むしろ男性の方が守るべき地位や名誉にこだわるのです。
それでも家庭を捨てて離婚をしたいと言っていたとしたら、それは妻の抵抗によって離婚に踏み切ると
言うことではないのです。
ただ、離婚を進めていくに関し、何かを準備していたとしたら、それは妻の抵抗がなければ、スムーズ
に進むと言うことですから、それまで大人しくしておけよ、というのが真意でしょう。
ですから何かアクションを妻が起こしたら、それがきっかけとなり、離婚へ進んだり、今以上に夫の心
が離れていくというのは 妻の決めつけであって、本当に離婚に進むのはそういうことではないのです。
でも、夫に逆らう事で夫婦仲が悪くなって行っていたと考え、これ以上夫に逆らうと夫婦仲が最悪にな
ると考えるのは、妻の決めつけですし、夫の言葉を額面通り受け取っているということです。

ここに私がいつも唱える「話し合ってはいけません」の意味があるのです。
夫の浮気に決着がついていない段階で夫婦で話し合うと、それは浮気をやめて欲しいという話しからス
タートしても、内心夫は浮気をやめる気がなかったら?と考えると 妻のその願いは夫には邪魔なだけ
です。
ここに話し合いを用いると、夫も妻をなだめることで安心させようとさせますし、妻も自分の願いは通
じたと感じがちです。
しかし、相変わらず、浮気が続いていたとしたら、妻の不安は払拭できない日々が続き、ついにはまた
もや猜疑心を爆発させます。

そうなると、そんなに夫の事が信じられないのか、とばかりに夫から、冷たい言葉を浴びせられます。
挙句は、だから妻である君に気持ちが離れて行ったのだというようなことを言われると、今後二度と夫
には逆らわないし、疑わないと言うことを約束しないと仕方がなくなります。

その段階で 相談に来られると、もう戦闘意欲を失っているし、それどころか夫の浮気の原因は妻にあ
りとさえ、思わされています。
そこで 私からのアドバイスを受けても、何も出来なくなっているし、何かすれば夫婦が終わると思い
込んでいます。

これ、夫の真意と物の道理すなわちご主人の論点のすり替えにまんまと乗ってしまったということです。
だから夫婦の話しあいなんて、この時期にはしても意味がないと言うことです。

夫が悪いことをしていながら、その原因を妻の言動が悪かったからと、言い訳され、その結果、だから
妻の君はこれからは夫のすることに口を出すな、疑わず信じていろと約束をさせられてしまうのです。
疑うと言うことは 夫の僕が悪いのではなく、夫を信じない妻が悪いのだという訳のわかんない論点で
来られてしまうのです。
こんな幼稚な誤魔化しに負けて、何かしたら夫との関係が最悪になると信じているのは間違ってます。
こんなごまかしを見抜けず、夫のやりたい放題にさせていると本当の夫婦の終わりが来るのです。

これでも、まだ、妻が大人しくしていることで家庭の平和が守られると思いますか?
今、一歩の踏み出しが、夫婦の終結が来ると思いますか?

大事なことは 繰り返して言う、私のしつこさですが 本当の夫婦の終わりは、悪いことは悪いとも思
わず、見過ごすことです。
何も言わず、大人しく過ごしていたら、台風が通り過ぎると盲信している、事なかれ主義はよくない。

何度も言いますが 本当はご主人が一番、恐れているのは 自分の浮気が出来なく事なのです。
万一、浮気相手に夫の家庭が離婚寸前じゃないことがばれると、その女性にバツが悪いのです。

ですから 浮気相手に慰謝料だ、なんだと言われると、一番困るのはご主人です。
怖いもの知らずとは 誰のための言葉でしょうか?
流れっぱなしの蛇口は閉めないと。
火が付いたらボヤの内に消さないと。
不良息子が非行に走ると、怖いと逃げ回りますか?
親なら、家族なら 悪いことは悪いとくらい言わないでどうしますか。
逆らわないことで平和が保ているのではないのです。
何もしない事のほうが怖いという事も知りましょう。

では今日はここまで

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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