浮気発覚後、夫の3つのパターン
よく聞かれるのが 「夫と浮気相手を別れさせることは一番の望みですが、そんな事をしたら益々夫の心が戻ってこなくなるのでは?」ということです。
夫に浮気を隠され、その長い間、何故かしら夫から冷たい態度を取られてきた妻は、浮気の証拠は掴んだものの、それを突きつけたら夫が今以上に妻に冷たくなるのでは?という相談です。
ただでさえ、離婚の危機を感じているのに、そんな事を突きつけたら、最後のつながりさえ切れてしまうのではないかという不安です。
これは誰しも何かアクションを起こすとき、その結果が悪いように作用するのではないかという心配をすることから起きる現象です。
アクションを起こすと考えた時に 不安要素ばかりが浮かんでくるというのは成功体験がないからと言えるのです。
何故なら、これまで夫婦で話し合ったり、あるいは浮気のメールを発見したりして、夫に問い詰めたものの、良くなるどころか、全てが裏面に出てしまっていた結果、これからも何かすれば、最悪の結果になるのではないかと思うからなのです。
でも これまで自己流でしてきた事は 本当に成功の為に綿密に計画を立てた上での実行かどうかなのです。
つまり 証拠を突きつけても、例えば浮気相手の女性に直談判しても、それが成功するという計画の上でのことではなく、全てが「勢いに任せて」のことだったからうまくいかなかったのです。
例えば浮気相手の考えは予想がつきますか?
例えば夫の職場の同僚がその女性だったとします。
その女性は妻の悪口はその夫から毎日聞かされているのです。
「俺の嫁さんは気が強くて優しくない」
「何かあるとギャーギャーヒステリックでうるさい」
「長いあいだセックスもない冷たい夫婦なんだ」
「だから俺は寂しい、妻じゃ嫌なんだ、君といると落ち着く」
そんな甘い言葉を毎日囁いているのです。
だから浮気相手の女性に取れば、妻は敵なのです。
その男性を その妻から守ってやるのは 自分・・・そう、その浮気相手の私しかいないと
その女性は妻にその夫を戻してなるものか、と内心は思っているのです。
そもそも、浮気相手に限らず、女性の愛というのは母性愛が基本にあります。
自分より小さい、幼いものへ愛情を注ぐという特徴があります。
例え、浮気の始まりが 尊敬する上司という目上の男性への尊敬であっても、その人が弱音を吐いたり
ふとした寂しさを訴えたら そこで女性には「守り、育てて行こう」という母性が芽生えます。
これが 本当の不倫の始まりです。
決して褒められたことではありませんが、不倫もそれはそれで一大決心なのです。
不倫や浮気が始まったばかりというのは 最初は刺激的なことから始まりますが、落ち着いてくれば
それが女性からの優しさを男性が感じたり、女性は女性で、妻にほったらかされているこの男性を
私が優しく慰めてあげようという、腕まくりから本物の不倫に発展するので、時間はそういう絆を育てます。
それなのに、友人に相談したら「もう少し様子を見たら?」とか「男の浮気なんてはしかみたいなもの、近いうちに帰ってくるよ」と慰めてはくれますが 要は何もするな、ということですが 何もしなければ時間だけが過ぎて行きます。
そうなれば時間は何を育てますか?
そう、先ほど書きました絆、つまり浮気をする二人の間に、チームワークが育ってしまうのです。
そうして二人が一枚岩になった段階で 別れさせるように手を尽くしてもどうでしょうか?
いつか本妻のところに戻ってくる・・・・これはお妾さんを持てた甲斐性のある昔の男の話です。
と、言うことで浮気ははしかのようなもので病気と同じというなら、病気なら早期発見早期治療でしょう。
治療もせず、いつか帰ってくると指をくわえて待ってるだけではダメです
私は放っておいて自然治癒する軽い病気?は軽度の風邪か 擦り傷くらいだと考えています。
何もしないで放置はいけませんが、かといって闇雲に動いたところで、効果がないことはもう経験済の方も多いかと思います。
では、何故夫に詰め寄ったり、浮気相手に直談判に行くのでしょうか?
それは 「居ても立ってもいられない」という感情任せということです。
先に書きました、妻子のある男性と付き合う女性は、ある意味根性がありますよ。
少なくとも男性が家庭に帰っていく週末は一人になって 色々考えているのです。
その結果、日陰の身と言うことを受け止めながら、考えていてこれからの事もどうなるか
不安に思っているはずです。
しかし表に出ることも出来ず、孤独とも向き合っているのです。
もちろん、妻も夫の裏切りに苦しんでいることは私も知っていますよ。
でも浮気に関しては話し合いなんて、ありえません。
何故ならバレたら困る事をご主人が喜んで話し合いのテーブルに着く訳はないのです。
ましてや、浮気相手への直談判なんて 交渉以外なにものでもありません。
この世の中で交渉をうまくできるのは 弁護士先生か、ゴリ押しのヤ○ザくらい。
と、いうことは個人的に何故 交渉に行くのか?ということは、それは「ひと言、言ってやりたい」という感情論でしかないのです。
交渉は 相手の方向を先読みしておかないといけません。
将棋でいうなら 相手の出方を何パターンか想定し、その打つ手の2ツも3ツも先を読んでしゃべらないといけません。
そうじゃない場合は、妻が自分だけ、一方的に話しているだけというのは、何か言わないと収まらないという、憤りしかないのです。
でも それほど苦しい事はよくわかりますので、とにかく自分が交渉できるという勢い任せは
やめたほうがいいと言うことを知ってください。
恐らく浮気相手も、良くないこととは自覚した上での浮気ですから そこに妻が感情任せで、乗り込んでくる妻は玉砕します。
まして相手からしたらまたその事を、浮気相手の男性に「怖かった~」と、また甘えるハニーナイトになるだけです。
ここまで自分でしておきながら 私がじゃ、浮気相手に合法的なやり方で抗議しましょうというと
そんなことをしたら 夫に嫌われませんか?もっと、夫との関係が悪くなりませんか?というのです。
奥様が自身のこれまでの事は、決して成功とは言えないと言いながら、自分のした事はさておいて、
何かアクションを起こすと最悪な状態になるという用心と不安。
では自身のしたことは そんなに先の事を考えないのに人からの提案には、その先のことばかりを不安がるのです。
ちょっと、待ってください。
ご自身の直談判は 何も先を読まずに勢いだけでやったこと。
それだけでも違うのに、人のアイデアには恐怖心しかわかないというのは、相手へは一言いってやりたかったが、本音は怖くて何もしたくないということになります。
いいですか?
夫婦の関係が悪くなるというのは今がいい状態の人が言う言葉です。
何もしたくないなら 何もしないでも今よりは 悪い状態にならないということが保証されている人が考えることです。
このまま放置していたら、浮気をする二人はもっと絆を強くするのです。
妻が何もしなければ、このままの状態が保証されているなら、何もしなくてもいいでしょう。
でも 私が夫婦問題の現場に携わり、見てきたことは、何もしないままでは いずれ夫婦が崩壊する確率は確実に増えるとなると、何もしないことで安心できますか?
夫婦の関係が一時は悪くなっても、離婚が回避できればいいじゃないですか。
夫婦が仲良くなるなんてもっと先の話でもいいじゃないですか。
離婚さえ回避できれば、夫婦は修復できるチャンスを得られます。
私が沢山見てきた夫婦の中で離婚に至ったケースは、自覚がなかった人ばかりなのです。
離婚は予告をしてくれません。じわじわ音もなくそれに向かっていきます。
そして予告もなく突然離婚は訪れます。
何等かで言い渡された時には もう手遅れの状態が遅いのです。
しかし、まだそれが始めての離婚宣言であれば、何とか出来ます。
でも 困ったことに、そこからまだ、何かすれば夫に嫌われると考え何もしない妻がいます。
何もしなければ離婚には、まさかなるはずがないという事無かれ主義。
怖いのはわかります。
何かすれば、望まぬ方向に進むかもしれないと思うのは自身の経験則だけで考えているからです。
でもこのまま、何もしなければ段々離婚へ向かって行くということも知らないのです
離婚は、音もなく静かに忍び寄ってきます。
何も予告をして近づいてはきません。
何もしないままで放置していると、もっと最悪な状態になるとは思っていない部分があります。
夫の浮気に苦しめられる相談者は当然、浮気はしたことがありません。(当たり前か!)
行ったことのない土地や国は不安ですが だからと言って行かないと旅行などは出来ません。
今は知らないというだけで 旅行は断念しないように、知らないことは、その道のプロに聞けばいいのです。
知らない道はナビゲーションがあるのです。
知らないからと言って その先を否定するのは 間違っていますよね。
今、あなたが この先に進めないのは その先に怖いものがあるからではないのです。
浮気をする夫にすれば、妻の反撃は邪魔です。
「俺様のすることを邪魔する奴は・・・どうなるか分かってるだろうな!」と爪を引っこ抜かれただけなのです。
あなたが夫の浮気をやめさせたら 夫が妻に愛想をつかすと考えているのは 夫の脅かしに負けているだけです。
勝つか、負けるか・・・・そんな勇ましいことではなく 平和的に解決したいから何もしないでいると
いうのは、雨乞いのお祈りと一緒です。
ご主人に逆らわなかったら 妻は嫌われないというのは、誤解です。
確かに 逆らったら夫はご機嫌が悪くなることは仕方がありませんが、
このままでいるとご主人のご機嫌が良いままで離婚になる可能性が大ということもあるのです。
嫌われはしませんが 「物分りのいい優しい妻」と思われて、結局は離婚になるなら、少しはダムの隻止めをしないといけないのです。
悪い病気が見つかったら 少々身体にメスを入れて少々痛い思いがあっても、回復するために手術をしないといけないのです。
何も現状を変えないままで、何も起こらないように祈っておくというのは、余りにも無策です。
夫に嫌われるとか、そんな問題けではなく、そのまま放置していたら もっと最悪の状態になるという事へ恐怖心を持たないといけないのに、夫の浮気を妨害したら、嫌われるなんて考え違いも甚だしい。
夫に好かれたままで 物分りのいい妻でいて離婚になるなら 「離婚も辞さない」という覚悟で挑むのは必要で、その道のプロに尋ねればいい。
夫の浮気と妻への愛情は分けて考えるべきです。
むしろ、本当に夫に改心させたいなら、妻の強さを示さないといけません。
しかし、それを直談判と言うこととは違うのです。
怖くて一歩が出ない人は それはそれで自分で一歩を踏み出す事でなくてもいいのですが、
何もしなくていいというわけではありません。
私の過去の仕事の中で関わりのあった人にいつも感じていることがあります。
「アマチュアは出来ない言い訳をする、プロは出来る道を考える」
この違いは大きいです。
「夫の嫌がることをして夫に嫌われませんか」という問いには 何でも一発勝負で成功しようとするのは間違っているというのが私の答えです。
企業の成功者の半数は過去自己破産しているという数字があります。
失敗をするから 努力ができるのです。
夫婦でいうと最悪の状態が離婚だとしたら 離婚にならないように努力と方法が必要なのです。
頭で思うだけで、失敗はしないで、一回で成功したいなんで贅沢です。
成功者は何度も試行錯誤を繰り返しているのです。
妻はこれまで自分の浮気防止の方法が間違っていたから これ以上悪化させないように今後二度と何もしたくないというのはあきらめがよすぎます。
間違っていたから もう一度正しいやり方をすればいいのです。
もう一度やってみて ダメなら また一度やればいいのです。
そうして物事は失敗を繰り返し、やっと実るものです。
失敗は嫌だ、一回で成功させたいというのなら それは横着というもの。
これまで何も考えずに言いたいことを言って、特に夫の心を考えてこなかったかもしれません。
そのツケが今、回ってきたというのが 夫の浮気かもしれません。
その結果、妻にも悪いところがあったと反省を迫られているのです。
そう、反省をすればいいのです。
でも反省をしたからと言って ご主人が戻ってくると言うことではないということを私はこれまでの
相談の中で知っています。
妻の反省イコール浮気集結ではないという方程式を知って下さい。
これまで何も考えずに暮らしてきたことは幸せだったと思います。
そういう気持ちを大切に・・・・・
ご主人への感謝の気持ちは大切です。
でも、だからと言って ご主人の浮気は許す訳には行きません。
それとこれとは別。
私のところにこられる妻で 元ヤンを感じさせる方がいます。
大阪の荒っぽい口調で言いたいことを言って夫婦喧嘩。
そのあげくご主人が浮気をして、離婚を言い渡されています。
そんな場合に もう夫の浮気を静止しても 益々夫に嫌われるのでは?と
何も言えないくらい愁傷な態度。
今まで好きなことを言っていたその人とはまるで別人。
その人が、もう二度と偉そうに言わないからといっても もうご主人には信じてもらえないようです。
そんな中、私のところに来られて 絶対に失敗したくないから
一発勝負で夫婦がやり直したいと。
これまで長い時間、言いたいことを言って、家庭もグタグタになってきて
その後始末を一発で解決したいとは 贅沢そのもの。
かすり傷でも病院にいけば全治7日と診断されます。
人間同士の長いあいだの積み上げを、失敗はしたくないから
一回で治る薬を求められるのは、ちょっと高望みすぎますが最悪の離婚にだけはならないようにだけは
しないようにしなければいけません。
今は、身体でいうと 瀕死の状態。
夫に逆らわないようにすれば 平和な毎日が訪れるかも?というのは希望的観測です。
ご主人の「俺の好きなようにさせてくれ」というマジックに掛かっているだけです。
すぐさま明日から健康になりませんが命だけは取り留めましょう。
夫婦にとって離婚が 生命の死を意味するものとしたら 離婚だけは避けないといけません。
でも 離婚にはならないという保険を持ちながら進めて行こうと言うことは大きな安心材料になりませんか?
そういうナビゲーションの地図案内を元に頑張って行きましょう。
では今日はここまで。