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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

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コラム

覚悟が足りない

2014年7月13日

テーマ:夫婦関係修復について

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

覚悟が足りない・・・・・今日はこのテーマで書きますね。
私のところに寄せられる相談のなかで 4つのタイプに分かれます。
1、現状の厳しさに立ち向かう覚悟のある勇気決断型
2、現状は理解できるが、それが受け止められず、回避出来る方法を求めてくる現実逃避型
3、自分の判断に自信があり、自己流で突き進んできたが上手く行ってない現状に、少しだけヒントをもらいたいという慢心自信型
4、まったく現実が見えてない人が起きている現状が理解できずに、私に説明を求める幼稚気質

このように書きますと当然、どういうタイプが正解かは、上から順番に下りてくると言うことはお分かりだと思います。
1はもしかしたら 2~4すべての過程を経験した後の覚悟の決断で来られたケースでもあるので、やはり経験の上に立つ決断は硬いですね。
でも、最初から、分からない事は辞書を引くという勉強方法が身についている人の場合、この辞書を
何と捉えるか?です。
インターネットで情報探しのネットサーフィンをし、それが的確であったなら、恐らく当方のドアをノックすることはなかったでしょう。
ここに、回り道だったことの後悔があると、私からのアドバイスも受けてもらえやすいのですが、中にはネットサーフィンの答えを鵜呑みにして、努力の甲斐無く、傷ついてこられた場合、打ちひしがれている方と中には苦労をされてともすればそのフラストレーションを私にぶつけてこられる喧嘩腰の方もいるのです。
前者はともかく、後者の場合私と相談者の関係がしっくりすると言うところまで、持っていかないといけないので夫婦関係のアドバイス以前に 私との関係作りに時間が掛かります。これはせっかくお越しいただいても本題に入るのに、一段階手間を要すると言うことになるのです。
ただ、中にはそういう方ばかりではなく、ご自身のやってきた道のりを、間違っていたと考えるのが嫌なのか、これまでの事を隠したままで、ちょっとヒントだけ欲しいということでやってこられるので、何かしら、肝心な事を、お話くださらない感じです。
つまり、間違いを指摘されたくないというプライド満々でこられますので私に対しても、満身創痍です。
これでは相談者とカウンセラーは二人三脚のスクラムが組めません。
特に男性相談者に多いのですが、ご自身の短所や、やってきたことは最小限にしか教えてくれませんが
奥様の短所は、山盛り教えてくださり、夫婦の修復をするにあたり、その短所を改めよ、と上から目線です。これでは仲よくしたいのか、妻に説教したいのかわからなくなります。
関係修復を望みながら、その関係に、わざと溝を作るというこの心理は奥様には理解されません。
それは 私のところに相談に来られていながら、何か私にフラストレーションをぶつけるのと同じような事がここでも起きてきます。
不器用というか、何か間違っているのですよね。
例えば夫婦ですから、いろんな事があって、どちらが正しいとか、悪行?が過ぎる事はあるでしょう。
そういうことに家庭が立ち行かなくなっているときは それを改善しないといけません。
しかし 一方が改善したいと望んでいても その悪さをしたほうが改善したいと思っていない・・・
もっと言えば 悪さをした方が、離婚を望んでいるとしたら、その離婚を望んでいる人に、欠点を改めよ、と上から目線で言っても、別にどうでもいいやと言うことになります。
こういう場合は得てして、上から言っている方こそが、離婚を望んでいないし、回避したいと思っているのに、関係修復は、君が欠点を改めよ、という姿勢でいくものだから おおよそ関係修復を望んでいるとは伝わらないということです。
夫婦はどちらかが一方的に負があるわけではありません。大なり小なり程度に違いがあれど、お互いに欠点はあるのですから そこを突く事が、改善とは呼べないわけです。
二人で向き合い、「俺が(私が)正しい」と言ってしまえば 相手の事が間違っているというのと同じ意味になります。
もちろん、間違いは修正していかないといけませんが、その前にお互いが修復しようという合意がないままで、「君(あなた)が間違っている」と言ってしまえば、「じゃいいわ、今更私を変えてまでも仲良くしたいとは思わないから離婚だ」となるに決まっているのです。
要は仲良くしたい相手には、まずは握手でしょう。
諸外国との交渉と同じように、何らか歩み寄りたい場合、まずはこちらから手を差し出しませんか?
どこかの国のように、日本はその国に対しては腹わたの煮えたぎる思いを持っていても
まずは、こちらの望みを叶えたいなら、一旦は腹立ちは抑えて、いや、隠してとにかく一緒のテーブルにつきましょうというところから始めないと、文字通り始まりません。
それなのに、最初に「これまでのいけなかった事を君が反省しないとテーブルには着けない」と上から目線で言ってしまうと、「じゃ、ご勝手に」と決裂してしまうのです。
本当に歩み寄りたいのは どちらですか?
反省を求めたいかもしれませんが 人間の反省なんて、事が集結し、平和が取り戻してから、「悪かった」と思えるのです。
何もまだ 始まっていないなかで 先に反省を求めると言うことが相手にひれ伏せと言っているのと同じとすれば、本当は離婚したくないと思っている方がひれ伏す立場じゃないか、と言うことです。
でも、誤解しないで下さい。
ワガママし放題の人を許して、被害者?的な方がひれ伏せと言っているのではないのです。
少なくとも、悪さをする人に頭から反省を求めると言うことにテクニックの無さを感じてしまうということです。
これが交渉術です。
外交も同じ。気持ちの通っていない国には、まず贈り物を持っていきます。
拉致被害者を返して欲しいと当たり前の事を主張したいだけなのに、人参をぶら下げないといけない辛さ。本当は誰も、拉致をするような国には、優しくしたくないわ、と本音はあっても、まずは本音を抑えて、拉致被害者を返してもらうように、交渉を持ちかけています。
この時に相手のしてきた事を先になじると、交渉すらできません。
相手国に反省を促すのは、もっと先でいいかもしれません。
今日は話が変なふうに行ってしまいましたが、人の織り成すことは夫婦も国も同じ。
交渉は簡単ではないですね。修復とはいえ、入口は交渉です。
その交渉に、最初から上からの立場を誇示していては フラットな関係作りができるはずはありません。
では今日はここまで。

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