夫婦の悩みは誰に相談するか?Vol、2

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦カウンセリングについて

誰に相談するか?っと問われたら そりゃ「村越にでしょっ!」(今でしょっ!風に)と書くと 営業チックになるので それは控えます。夫婦の悩みは誰に相談するのか?
でも問題のケースにより 相談する相手は違ってきますし、逆を言えば 人に相談しない方がいい場合だってあります。
例えばあなたが 親友から「夫の様子が変なの、浮気しているみたい」と言えば 何と答えますか?
答えの前に まずは困ったな、と思いませんか?
それは大切な親友の家庭に一大事が怒っている「困ったな」と そういう事を相談されて「困ったな」の2通りです。
後者の方は もちろん大切な友人からの相談ですから 迷惑と言う意味ではないのです。
しかし 誰しも 自分がそういう道を歩んできた人だったら、多少は経験則からアドバイスを言ってあげられるでしょう。
でもそういう体験がまったくなかったら、「様子を見たら?」かもしくは「探偵でも雇って証拠を集めたら?」と言う普通の答えになります。
では その真意はと言うと 様子を見たらという事は 今は何もするな、という事です。
もちろん 静観するという意味でもありますが、その親友は静観した後はどうなるかという事を知っていて
様子を見ろと言っているのではないのです。
様子を見ると言う言葉の中に、「自分には答えがない」という意味も含まれます。
もっと言えば 様子を見るという事は 先送りにするとか、事の成り行きに任せるしかないという意味も含まれるので 実は 様子を見るという事は「無策」でしかないという事です。
でも人に相談するという事で 相談者は ある意味人にサイコロを預けた事にもなり 自分で答えを出す事を委ねたと言う意味になります。
委ねる事は その時間だけでも気持ちが楽になります。
私に相談をされる方も 私に「はっきり言って貰いたい」という気持ちがあるようです。
それは私の意見を求めているというより 物事の決定責任を人に負わせたいと気持ちが生じるようです。
もちろん、これを計算づくという事ではありません。
それほど、悩みを抱える人は 何かにすがりたいという気持ちから 自分の荷を少し一緒に担いで貰いたいという気持ちですから これを私は嫌がっているのではありません。
でも、中には カウンセリングの中で充分説明をして、後はどういう道を選ぶかだけの選択肢になっている段階でも、右に行くか左に行くか 私に決めさせたいという気持ちが生じるようです。
これは決定責任を負わせたいという事にプラスして、決定への補償・保証を求める気持ちです。
その決定をしたことがもし上手く行かなかった場合、今度はその決定を恨むか またはその決定をした人を恨む事になります。
こういう部分が人間には 誰しもある物ですが これが顕著な人は どんなことでも人のせいなのです。
夫が浮気をしたのも 相手女性がたぶらかしたから。
夫に対して、優しくできなかったのは 子育てが忙しかったせい。
夫が浮気を選んだのは 仕事のストレスのせい。
・・・・・・・・・・
こういう風に 当事者以外の所に全部の責任を押し付ける人は 自分で責任を取りたくない人です。
自分が決定する事も それを勧めた人のせい。
自分の選択肢が間違っていても ネットに書かれてあったから、その情報のせい。

もちろん、知らなかった…という事で選択を誤る場合だってあります。
「無知は罪」と言う言葉があります。
未体験の事に、そこまでは申しませんが やはり知らないという事は研究不足だったという事なのです。
自分の通ってきた道は すべて「仕方がなかった」という言い訳で コーティングし その後の選択は周りのせいにするのは 厳しい言い方をすれば 卑怯という事に他なりません。
そして 知らないで自分なりに必死でもがいた結果、間違った事をしてしまっていたという事は人間だれしもありますが その間違った事にすら 蓋をしようとするなら それは今後に活かせません。
人間は間違っていたことは それはそれとして「学び」とすればいいのです。
でも 自分のしてきたことは 本当に苦しみ、悩んだ結果ならいざ知らず、何かしら、自分の感情任せでやって来たと言う事は無いか、その反省は必要になってきます。
例えば 夫の浮気に気づき 浮気相手の所に乗り込んだ・・・・・・
これが今にして思うと、本当にその選択が正しいと考えしたことでは無く、何も先を見ずに 行き当たりバッタリだったは言えないか?
何も それをした妻がすべて悪いとは申しません。
しかしその時、本当に相手に直談判して何とかしてやろうとした時に 自分の力に慢心していなかった?
自分の選択肢に自信があった訳ではないかもしれないけれど、少なくとも それで何とかなると思った瞬間はあったはずです。
こういう過信があった人ほど、それが上手く行かなかった場合、人に相談し その後の結果を保障させたがる傾向があります。
今朝はちょっと、私、キレ気味ですか?
いえいえ、違います。
心はエンジェルですので 口は悪いですが安心して下さい。怒っているのではないのです。
自分の性格と 自分のしている事を よく知ることで 将来が違ってくるから皆さんにようく分析をしてもらいたいのです。
何度も言いますね。
自分のしてきた失敗は「仕方がなかった」で済ますくせに 人には保証を求めるなんて それは性格悪すぎ。
今、あなたの周りで起きている事は 全部あなたの責任とは言いませんが 少なくともあなたが何らかの選択肢の中であなたが選んだ事だという事を知って下さい。
仕方がないと言う言葉は「天災/地災」や「事故」しかありません。
ともすればこの事故だって 人が引き起こした「人災」でもあるのです。
「仕方がなかった」という風に考える時点で、それは 物事の責任を他に委ねて、自己責任ではないという事になります。
私の専門は夫婦の浮気問題ですから、こういう観点から行くと 夫の浮気がすべて妻のせいとは言いません。
いえ、もしどちらが悪いかという責任の割合から行くと、圧倒的に夫が悪い。
何も妻の何かか悪くて浮気をしたとは思いません。
そういう浮気をする体質の夫と結婚したか、あえて言うならばそういう体質を助長してしまった妻との関係性に若干の原因はあるでしょうけれど 妻が悪いとは申しません。
でも その浮気問題をこじらせてしまったとしたら それは明らかに 初動行動に誤りがあったと思うのです。
その責任を負えとは申しません。
でも そこが間違っていたという気づきと反省は必要です。

あ、またしても話が横道に反れました。
そうそう、誰に相談するか、がテーマでしたよね。
それで親友などに相談するのは 親友だって未経験の事には アドバイスのしようがないから 
「様子を見たら」と言う事なかれ主義のような事をいうしかなくなります。

ここでちょっと 矛盾する事を言いますが正直言うと私だって親友の相談は受けたくありません。
親友が苦しむ姿は見るに堪えないし、客観視できないのです。
だから お仕事としてお受けした相談の方が 冷静に客観視できるので割り切れるのです。
(大阪のおばちゃん風に言うと がめこいという事ですが 決して儲けだけという事ではありませんよ)
ビジネスとしてなら私情を挟まなくて済むという事です。
だからあなたが、親友に相談したら その親友が困ってしまうという理屈は解るでしょ。
もっと荒っぽい言い方をすれば 自分の一言がその人の、離婚か修復かに左右されるような、何ならその人の人生に影響を与えてしまうような発言はしたくないのです。
これが 責任です。
私は自分への発言には責任を感じています。
何故ならそれが仕事だからです。
皆様、苦しい生活から へそくりを捻出し、相談をして下さるのですから、私も自分の言葉には責任を感じています。
人の人生に口出しする以上は 無責任ではいられません。
しかし、そこに保証があるかというと難しい所です。
これは「逃げ口上」ではありませんが、今後何が起きても 絶対大丈夫という事は使えないのです。
特に相談を進めて行く中で 中々困難な壁にぶち当たる事があります。
その原因は何かと頭を抱えていると 「先生、言ってませんでしたが、実は・・・」という事が出てきます。
こういうケースの場合、たいてい相談者が当方に来る前に何かやっちゃってるんですね。
こういう風に書いても ピンと来る人と 来ない人がいると思いますが、具体的な事はさておいて、とにかくちょっと都合の悪い事が隠されていることがあります。
もちろん、私の所で初めての相談で すべて吐露できるかというと そうでもありませんし、私もすべてを引き出せない非力な所はあるかもしれませんから、お互い様。
故意に隠し事さえされない方であれば出来れば2度くらいは足を運んでもらうと解決出来る事だと思います。
あれ~?営業チックに聞こえたらごめんなさい。
ま、とにかく一度、悩んでないで相談に来てください、と言う事は仕事を抜きにしても思う事です。
ましてや 何年も夫の浮気に苦しんでいるなんて本末転倒。
その何年という時間が ご主人と浮気相手とに「愛」を育てる時間になってしまっているのです。
貴方が 様子を見ている間と言うのは 本当は何も 見てないという事です。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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