夫婦「月下美人考」

村越真里子

村越真里子

テーマ:浮気の兆候と終結

男性って若い時は、何とはなくても 中年になりいい男になったな~と感じる事があります。
テレビを見ていて、若き日の男優がぺらっペラの悪役をしていたのが 晩年の最近になり大会社の社長役などをこなしているのを見て 女性は若い時が美しさのピークであるのに対し、男性の顔は、「いい顔」になっていくな~と感じる事は在ります。
これはやはりその人の生き方が しっかりしている場合にのみ、言えるのかもしれませんが、いい仕事をしてきた人は、男前ではなくても、いい顔になるものだと思います。
しかし、そこにうぬぼれが生じると、自分でもモテたくなりますし、現に女性も寄ってきます。
ここで改めて言いますね。
男性は女性にもてたくない人は一人もいません。
そして 世間には いい男を探している女性もいるという事です。

よく妻からの相談で、「妻子ある人に何故近づくのですか?」と プンプン怒って私に尋ねられます。
でもね、人は最初から「この人と付き合おう」と思って、近づくのではないのです。
憎からず思っているから近づくのですが、何度か話をしている内に「芽生える」のです。
その頃には 夫側も不倫をしたいわけではありません。
ましてや、家庭を捨てようなんて 最初から誰も思っていません。
女性だって自分から近づくのは勇気が要る事ですし、変な女と思われないために
「ちょっと相談に乗って貰えませんか?」と言うのです。
そこは、嘘でもなく、入りは 相談事です。
でも、これだって本当に真剣に悩み事を解決したいなら 会社員ならその仕事の上司に相談すればいいし、上司の事で悩みがあるなら、とりあえず同僚、特に女性の友人に相談するでしょう。
それなのに、少し距離のある人に相談するという事は「相談」というきっかけづくりという事が多いのです。
[[浮気の始まりは相談がきっかけ http://mbp-japan.com/osaka/fu-fu-all-ok/column/18288/
もちろん同じ会社の事をよく知っている、仲間が、その男性であったり、同僚がその男性であったりという事もありますから、「相談」という機会は、実際の職場の悩み相談である事も大いになりますし男女の仲になる事もありますから、両面に使える訳です。
そうして、女性もその男性のガードの強さをチェックするのです。
その結果、男性も脇が甘かったり、逆に男性も 結構エッチな付き合いを求めている場合は
2,3回お酒でも飲みに行けば、解ります。
隙があるとお互いに解ると お酒を飲んだ勢いで肉体関係を結びます。
それが継続的になると不倫となるのですが、そこから 付き合いがグッと深まるのです。
ですので、お酒を飲む男性は 浮気の可能性は 飲めない男性より2倍は危険率が高くなります。
でも、その逆で 男性のガードがきつかったり、相談はしても、意外と陶片僕で(失礼、言葉が過ぎました)・…もとい、女性からの誘いと気づかない鈍感な男性であれば 時間を掛けてじわじわ女性が近づけば、いいのですが 全然脈がないと感じたら 女性もあっさり引き下がれば、振られた事にはならないので 誰も傷つかないし、恥もかかないのです。
と、いう事で夫が女性に騙されているのではないか、という心配をされる妻がいますが、浮気はどちらか一方が仕掛けて出来る物ではありません。
需要と供給があるから 成立するのです。
ま、とにかく お分かりいただけたかと思いますが 不倫の始まりは最初から、家庭を捨てようとは誰も思っていません。
むしろ、この段階では 妻にばれないように 罪悪感が一杯です。
だから、この時期に浮気を制止できると、意外と早く事故?は収まるし、深海にはまることはありません。
それなのに、変に口達者な大人びた事を言う友人に相談すると、「男の浮気ははしかみたいなものだから、しばらく様子を見ていると、帰ってくるわよ」という事を言われ、大人しくしていると、二人の仲が、見事に成長してしまって、ご主人が離婚をしたいという所まで行ってしまうのです。
こうなると、もう手が付けられません。
でも中にはある意味、賢明な妻がいて、ちょっと浮気の兆しを感じた途端に、「話し合い」という説得で浮気を止めさせようとしますが これは逆に 夫を追い詰めてしまうのです。
だから私がいつもいう「話し合ってはいけません」と叫んでいるのは 妻は夫の浮気を知って、平常心でなんか、いられるはずがなく、自分では話し合いと思っていても、実際は問い詰めているという事になる事を解っていないのです。
もっと言えば、ここで 浮気を防止できるか、防止できないかの境界線と言っても過言ではありません。
妻に言います。
あなたはそんなに人と話し合うのは上手ですか?
話し合いは交渉です。自分の思いと、正論だけで、相手を動かせると思ったら、大きな間違いなのです。
時には、自分の希望を抑えて、相手の本音を聞き出すという技が必要です。
自分の思いだけを、唱えると、それは 問い詰めになってしまう事はよくあることなのです。
コラムを毎回お読みになって下さっている方は、もう、私のこの理論は、読み飽きたと思っている人だらけだと思います。
でも読み飽きても、そのようにできたか、という事とは別なのです。
では、何故話し合いという問い詰めをしてしまうか、というと 浮気防止という事という意味以上に妻は「言わずにいられなかった」という事なのです。
これが話し合いが感情的になるという原因です。
まして、「しばらく様子を見る」という放置をした後で、浮気が成長してしまって、抜き差しならない状態になってから 感情的に妻がまくしたてたら ご主人が「はい、解りました」と反省するはずがないのです。
だから 浮気を初期ならまだしも、子育てに必死なので 夫の浮気に目をつぶっていました、と言う場合、もうご主人の離婚はてこでも動かない状態になっているかもしれません。
今日は、何が言いたいかと言うと 浮気防止や浮気相手との別れさせ方を知りたいなら、勝手に自分で 話し合いが上手くないのに、下手な事をしないに越したことはありません。
できれば ごちゃごちゃにした後、どうしましょう?ではなく、何もせずに相談に来てほしいな~。
ましてや、自分で探偵まがいに夫を追廻し、それもばれてしまって、「お前ってやつは」という敵対する関係になってしまった後で、「どうしましょう、先生」は ちょっと困ってしまいます。
追い回す事も必要な場合がありますが、それは追いまわした事がばれないような、赤の他人を使うべきなのです。
それを自分で追わずにはいられなかった、という事は ここも言わずにいられなかったという感情に任せた行動という事なのです。
これが先ほどから述べている「感情的」という事が災いの元、という事です。
でもね、百歩譲って、人間だから感情的にもなりますって言う声は当然です。
しかし感情的になっても、その感情の行き先をどう始末つけるか、せめてそれくらいは考えてよ、という事です。
言いっぱなし、やりっぱなしで、結果が良いはずがない。
せめて そのぶちまけた感情の、収拾くらいは 決めてからやりましょうよ。
それも何も考えずに 話し合いという攻めをご主人にしてしまったら ご主人には逃げられるだけです。
行き先のない感情をぶちまける・・・・・・これを無鉄砲と呼びます。
数うち当たるで、鉄砲を撃つと、的を外します。

あ、また 話しが横道をそれた。
そうそう、思い出した。
中年になって男性っていい顔になりますね、という話の続きですが
私の友人が 家の垣根の所で 綺麗にバラを育てていました。
水をやり、日がな気にして育てて、やっと綺麗な花が咲いて 垣根からそれをチョキンと切って
盗まれるという話をしたかったのです。
その友人が 大事に育て、その結果とても綺麗に咲いた花を 首の所から 持って行かれるのです。
これにとても腹を立てておられましたが、夫も同じだと思うのです。
お金もない若い時から、色々苦労をして夫も子供も 育てて来て、やっと夫が、シュッとした(注1)いい男になって金銭的余裕が出来た途端 余所の女性に、持って行かれる事に例えて 花に例えました。
これが、万一バラではなく 月下美人(注2)の花であったら、本当に苦しいですよね。
夜に綺麗に花が開くように、苦労して苦労して花を咲かせた時に、いいとこ取りだけをされる事のように 出世をした夫を横取りされる世の妻は苦しんでいます。 これでは 妻もたまったもんじゃありませんから、感情的になっても仕方がないな、と私も共感はしています。
妻に厳しい事を言いながら 実は妻の辛さは 解っているし、可愛そうだな~と思っています。
何とかしてあげたいけど 「別れさせ屋」でいいところを紹介して下さい、と言われると あ~そんなところまでいっちゃってるか、と逆に私まで頭を抱えてしまいます。
別れさせ屋なんて、ほぼ、嘘ですから。
そんな所に頼んで 夫婦が仲良くなりたい、なんて本末転倒です。
では、今日はここまで。
シュッとした(注1)
関西の言い回しで、シュッとしたとは スマートなとか、粋な、という意味です。

(注2)月下美人
花は、夜に咲き始め翌朝までの一晩でしぼみ、めしべに他家受粉が起きなければ散ってしまう。
そのはかなさから希少価値の例えに使われますが手入れをきちんとすると年間2回以上咲く。
 1年に1度しか咲かないとか新月の夜しか咲かないと言うのは俗説ですが、いずれにせよ、夜咲く花という事に 神秘的な魅力はあります。

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村越真里子
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村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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