松の内が終わり夫婦にも普通の毎日が・・・・

村越真里子

村越真里子

テーマ:離婚回避緊急対策

浮気の証拠を突きつけたら夫に嫌われる?さて今日から、一応正月気分が お仕事モードに切り替えられます。
昨日は さしずめ そのアイドリングのような日でした。
まるで今日の平日を待っていたかのように、ご主人が家庭で席を外した合間を見つけ、
お電話を掛けて来て下さった方が多かったのです。
つまり今日、夫が仕事に出かけた途端に 相談がしたいので その予約の電話を、声を潜め、
電話に口を付け、手で隠すように 小声で予約を申し込まれる方が重なり、驚きました。
確かに 大みそかを過ぎ、お正月の3が日は お電話がピタッと止まります。
(仕事場の電話は休みの間は私の携帯に転送しています)
そして実際、正月休みが明けると共に 私の仕事も開始します。
しかし 今年は少し違いました。
昨日の日曜日も含め その前々日の金曜日くらいからも 「お休み中にすいません」と前置きし
ご相談の電話が何名か頂きました。
恐らく松の内は、波風立てないという日本人の気質がありながら 居ても立ってもいられないという
焦りからのお電話だと思いました。
さて、そんな中、ふと思いました。
日頃は夫婦の間での誤解と言う物に着目し、意見を述べている私ですが 実は私というカウンセラーという人間と一般的にクライアントと呼ぶ相談者との間で 誤解とか認識の違いはないか、という事です。
実は ある私の友人で内科医がいます。
少しへんこの友人です。
その人が患者が初診で来る時に どうしました?と聞くと「風邪です」と答えるのがカチンとくるそうなのです。
風邪という病名を自分で付けて来るのが気に入らないというのです。
それでも患者は 喉が痛くて 少し熱があり、おまけに咳でもでるのなら 私だって 分かりやすくするために表現するだろうから、風邪って言ってしまうから そこまで言葉に厳密さを求めるのはどうかな?と思うのですが ドクターにすれば 風邪に見えて意外と肺炎や結核である場合があるので 日頃から風邪という決めつけをしてほしくないと考えているようです。
一般的な感冒という風邪は 喉や血液検査でインフルエンザなどと線引きもするので ひとことで簡単に風邪と決めつけないで欲しいと言うのです。
確かにそう考えると私の所に、相談する方にも似たような事が言えます。
先日も、夫婦修復でお越しになった方が 夫の浮気後、夫と浮気相手を別れさせ、自分達夫婦のやり直しを図りましたが 上手く行かないから どうしたらいいかと言う物でした。
そこで、まずお聞きしたのが これまでの経緯です。
その上で 私どもでも簡単ではないと考える 浮気相手の排除をどうやったか、という事もお聞きすると、それはもう、とても荒いものでした。
とにかく、夫の携帯から浮気を見つけ、その夫の電話から浮気相手を呼び出し、直談判をしたというのですが、どうもその時に相手女性を罵ったようなのです。
どうやらそこから雲行きが怪しくなり 女同士の罵り合いになったようです。
浮気相手は ご主人から聞いている妻の悪口をそのまま伝え「だから浮気されるのだ」的な事まで言われ、最後はどっちが悪い事をしたか、解らなくなったようです。
そこで私はお聞きしました。
「普通、浮気相手と別れさせるなんて事は、とてもデリケートな部分です。
人との交渉のプロである弁護士でも 何が一番いいか、一言で言える方法なんてないというのに、
よく乗り込んでいけたね」ということです。
その答えは「だってひとこと言わないと収まらなかった」と言うのです。
これこそが 行き当たりバッタリというか これを感情任せという以外他なりません。
世慣れた弁護士先生だって、相手の事を調べ上げ、交渉の作戦を練るのです。
それを感情の赴くまま、言いたい事を言うという事は何と言う強気な・・・・・
でも、それっきり事が動かなくなってしまったのです。
自分のしでかした事に、最終的手段と考えていたので もうこれ以上の手の打ち様が無くなってしまったという事です。
そこで せめて相手女性から、ご主人に近づかないという誓約書くらいは取り付けましたか?と聞くと興奮していてそれどころではなかったと言うのです。
ま、やってしまった事は仕方がないので「さ、これからどうしましょう」となると、夫に振り向いてもらうには?とか、夫にどう接すればいいかという、不安と希望の目は夫にしか向いていません。
しかし悲しいかな、その夫は誰を見ているのか?という事に 疑問を持たずにはいられませんが
相談者は夫とやり直す事ばかりで頭がいっぱいです。
でも ここでよくよく話を聞いてみると、相変わらずご主人は外泊があり、出張が多くなり、妻に向ける目は冷たくて…と言うのです。
だからこそ、尚更夫の心を取り戻したいと、「心」の部分への相談です。
でも ここでもう一度考えてみないといけません。
これをお読み頂いている方々はもうお気づきになっているはず。
そうです、ご主人の浮気は終わってなかったのです。
って、いうか 妻が怒鳴り込んだだけで浮気が終わるならそんな簡単な事はありません。
正直言って、弁護士が着いて、作戦を練っても、簡単に解決はする事ばかりではありません。
それを、浮気を終わらせたと考えている相談者に、何故そこを簡単に通り過ぎるの?と質問をしました。
その答えは 
「私なら 浮気相手の奥さんに別れてと言われたら 別れるから」と言うのです。
ここでも コラムをお読みの皆様はもうお分かりですよね。
妻子ある人と分かり付き合う人はかなりの強い性格です。
例え それが悪い事と解っていても 結局付き合いを継続出来てしまうのは
何らかの「強い精神力」です。
そんな人と、「不倫を咎められたら 罪を償う」なんて素直なタイプと どこが一緒なのか。
全く違うタイプだから こういう関係性になっているのに、「私だったら認めます」という考えがおかしい。
私は夫の嘘にあっさり騙される心優しい妻。
相手の女性は 不倫と分かりながらも その苦しみを受け止め付き合える人。
そういう意味で 相手のタイプも読めないまま、敵の陣地に乗り込んだことは、準備不足と言わざるを得ません。
浮気を止めてと言えば 私だったら止めるから 相手に言ってみた・・・・・・。
この考えが 根本的な間違いです。
しかしそれ以上に問題なのは 浮気相手に言うだけの事を言ったため、夫の耳に入り、
それ以上の事が夫には言えなくなってしまい、それどころか 夫からも冷たい目で見られ・・・・
だから どうしたら夫の心を取り戻せるか、という相談なのですが 根本的な所が
間違っていますよ、という事です。
現に、もう浮気相手の所に乗り込んでからは夫も怖くなってしまったというのですから
八方ふさがりになって私の所に来たという事です。
その人の相談が 浮気相手と別れさせました、という言葉から始まりますが果たしてそうでしょうか?
先のドクターの話ではないですが 浮気相手と別れさせるなんて 本当に苦労するのです。
その証拠に このコラムには夫婦修復や浮気相手の排除と言う言葉が一杯あるのに
その具体例を書いていません。
これは 入り口で その言葉を使い、集客だけしようというサイトと一緒にしてもらっては困るのです。
言葉は悪いですが 客を引き寄せるだけに上手い事を言う「宣伝」とは違うのです。
浮気相手と別れさせるなんて その方法も段階も本当に千差万別。
夫婦の数があれば、その数の分だけあると考えてもいいくらいです。
その上で 浮気相手のタイプにも色々なタイプがあり、そのパターンを全部書く事が出来ないし、
やはり、個々のケースに加えて、微妙な問題もあり、それにどう対処するか作戦を立てるという事をします。
だから 「電話で少し教えて下さい、私の夫が浮気をしていて どうしたら別れさせられるか
方法を教えて下さい」と言われるのです。
正直 困ってしまいます。
本当に一言で言えることではありません。
その証拠に、これまでの経緯をお聞きしても、15分の無料相談の枠を大幅に超え話し始められます。
そうなんです、ちょっと夫婦の中身をお話しいただいても ちょっとでは済まないように、
浮気の経緯だって、箇条書きで言えるような事では無いはずです。
私も 相談者の性格や特徴を理解するのに、時間もかかります。
その方の性格とご主人の出来事が ないまぜになって、色んな出来事の結果を作っています。
それを何度か聞くうちにやっと、理解できるようになり 今後の作戦に活かせることが出来ます。
そういう事で、意地悪じゃないのです。
個々のケースに応じて プログラムを作成するので 一般論的な方法なんてないのです。
ネットで書かれてある、浮気相手に内容証明で慰謝料請求すればいいという情報を鵜呑みにして
突撃していくと 玉砕します。
確かに気の強い人は ネットで勇ましく武勇伝を書いている人もいます。
でも 自分がそういう強い人と同じかどうかを考えると 答えはお分かりだと思います。
「私なら、そうする」は 「私と浮気相手と一緒じゃない」という事を知らない言葉です。
ね、そんな憎っくき浮気相手と一緒と思うだけでも腹が立ちませんか?
そういう人の気持ちの機微も読み解きながら 進めていく事が 成功の秘訣です。
だからネット上で 薄っぺらく書けないのです。
出し惜しみでも、意地悪でもありませんので ごめんなさい。
どうか 浮気相手と別れさせる方法を 一言で尋ねないで下さい。
でもきっと真剣に考える人には そのプランを一緒に練る事が出来ると私も信じています。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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