覚悟と認識と諦め
妻がする「遅い事」と「早い事」について書きます。
人間は気が進む事については、素早く行動できますが その反対は当然、決意も出来ません。
浮気証拠を掴むという事への決意は遅い
夫に問い詰め 話し合いをするという速さ
これは妻が夫に反省してもらいたいと思うから、速やかには行動します。
ここには妻が思う大原則があり、そこが叶えられると信じているので、身体が動くのです。
では 妻が思う大原則とは何か、です。
これは 夫と話し合いをすれば、浮気を止めてくれると思っているという事です。
もちろん、簡単には考えていない事は解ります。
それまでに、夫の行動に不信感を抱き、妻は苦しまれたでしょうから簡単に解決するとは
考えていない事は解りますが、夫と少しでも早く話って反省してほしいという心の現れなのです.
その手段は話し合いという家族会議が物事を解決させられると信じているのです。
だから浮気の兆しを見つけた時に、とにかく 「これ何?」と思い、夫を問い詰めます。
想いもしなかった現実を目にし、言わずにはいられなかった、という事はとてもよく分かりますが、
こういう注意をすると夫が反省してくれると思い込んでいるという大原則です。
妻はこの大原則を信じて夫に浮気を反省して、と直訴する事には すぐに行動できるのです。
しかし、ここで少し妻の思惑は外れます。
本当の反省は誰がすべきかというと もちろん悪い事をした方が反省すべきです。
でも話し合いを求め、夫に反省してほしいという事を望んでいるのは実は妻です。
だから話し合いを求め、夫に変わって欲しいと願い、今後はもうしないね、と約束をしてもらいたがります。
変だと思いませんか?
本当の反省はもっと、悪い事をした方が 自発的にするから反省が生まれるのです。
学生の頃・・・・そうですね、中学生くらいの頃の事を思い出して下さい。
素行の悪い生徒はどこのクラスにもいたと思います。クラスにいなければ学年や近所に、程度の違いはあれども何人かは、いたと思います。
例えば授業中、悪さをして先生に叱られて、「校則を守りなさい」と言われても、その時だけは反省をしたような顔をしていても 二度と悪さをしないという事にはならなかったはずです。
学校では有名な不良グループの人たちがどの段階で、真面目な大人になっていくかは私も見届けた事はありませんし、その不良の番長が学校を卒業したあと、どんな人生を送ったかはしりません。
でも、時々人伝えで話を聞くとそういう不良の人が親の苦労を見て、更生したり、大きなバイク事故を起こして人生が180度変わり、出世をした人の話を聞きますが、私の身近には、あまりいなかったのでそのような話を聞いてもピンときませんが、不良が更生する時は、誰かから説教をされたりするからではなく、自分が何かの体験を通じて、自らの心に響かないと人は反省はしません。
でも一人の人間が、自分を振り返り、反省をするなんて事は並大抵な事ではないと思うのです。
夫の浮気について、それほど簡単な事では解決しない事は解っていても、ではどうしたらいいかと言う手段を知りません。
だからそれを注意したり、止めさせたりという事は、なすすべを知らないから それを一番と考えているだけという事になります。
結局夫に対して話し合いをして「もう浮気は止めてね」と言う事が それほど効果はないという事をまず、覚悟してほしいのです。
では何故 そんなに効果のない話し合いをすぐにしたがるのかという原点を考えてみます。
ここには 妻と言う立場で考える「誠意を持って話し合えば分かってくれる」という思い込みがあります。
確かに妻の訴えを一度で、受け止め、浮気を止めた、と言う話もあるのかもしれませんが、実際は こういう夫婦問題の現場で生きている私は そのパターンは殆ど聞いたことがありません。
だのに、妻側は夫に心から、訴えれば夫は解ってくれると信じたいと思っています。
「いえ、一度や二度、話したくらいで夫の浮気は止まるとは思っていません」と言いつつ、一縷の望みを掛け、話し合いをしてしまうのです。
これはやはり 1%でも それで解決出来れば・・・・・と望むからなのです。
冷たい表現ですが 人は 望みのない事は出来ません。
話し合いをするという事は そこには一縷にしても、望みを持っているという事です。
でも、今日お話ししたかった事は、本当にそれが一縷の可能性があるのだろうか。という事です。
逆の見方をすれば 一縷が万が一という可能性だとすると、9999ダメになる方法が 話し合いという事でもあります。
では、どうしたらいいのか?と、これを読んでじらされているようで腹を立てられる方もいるかもしれませんが これが個々のケースという事になるので 私は1万人がいると1万ケースの個々のパターンを、パーソナルに作戦を立てるべきと考えていますので このオープンな場所で述べるのは、難しいので、ご理解を頂きたいと思います。
では、再び話を戻します。
何故それほど家族会議をしたがるかの妻の心情を読んで行きます。
ここには妻が思う、大原則があります。
妻に浮気がばれた→浮気がばれたら、止めるはず→止めたら反省するはず→反省をすれば妻と仲よくするはず。
こういう妻の考える方程式があります。
これを誤解を知る希望的観測と呼びます。
本当に妻に浮気がばれた夫はこのような物の考え方をしないのです。(例外はありますが)
妻に浮気がばれた→今後ばれないように浮気を続けたい→妻が何か探ると浮気相手にも迷惑が掛る→どうしたら妻を黙らせる事が出来るか。
大方はこのようなパターンです。
だから 妻が話し合いをしようと言って来たら、妻の疑いをそらす為に 二度としないと約束するか妻が浮気を邪魔しないように 逆切れして黙らせるか、そのどちらかです。
つまり妻の取る話し合いと言う構造は夫の浮気を止めさせるという事より、夫が増々浮気を隠し上手になる事への 入り口が話し合いという手段になります。
これでも、まだ話し合いがしたいですか?
では、次回は 浮気の終わる時とはどういう時か、について述べて行きますが今日はここまで。