今日は大事な話です。
昨日、少し昼休憩の合間に、鉄拳さんの個展に行ってきました。
パラパラ漫画という事で 私達が学生の頃、授業が退屈でノートの角に描いていたものの延長線上にありますが、鉄拳さんの思いが入ると、もう芸術だと思いました。
会場中に貼られた、原画に加えテレビのモニターがあり、そこでは動画になっています。
不覚にも泣いてしまいました。
たった3,4分くらいの、言ってみれば漫画なのに、モニターを見つめる女性たちは、みんな分からないように、涙をぬぐっていました。
デーマは色々ありますが、一貫して共通するテーマは「つながる」です。
繋がりではなく繋がるなのです。
子供から大人に、大人が年老いてその後、亡くなり土になり、そこから土になり、また芽吹いて樹が成り、実をつけ・・・・・いろんな連鎖を表現して在りましたが やはり切れない繋がりが 色んな事を物語っています。
私も離婚を考えた時に、これまでの人生を捨てるような、無駄にするような・・・・何とも言えない
片腕をもがれるような恐怖感を味わっていました。
そもそも 私の夢は大家族でした。ビッグダディ―のように沢山の子供を産む自信はありませんでしたが、私側の家族が左半分、夫側の家族が右半分に家族の集合写真を撮るのが夢で、毎年、段々その左右の人数が増えて行き、私が居なくなっても、永遠とその写真は広がっていく・・・
そんな思いを持っていましたから 鉄拳のパラパラ漫画はそういう命を繋いでいくという事にとても共感しました。
そういう意味で 離婚をすると余程の事が無い限り、片方の親戚とは付き合わなくなるものです。
夫婦は離婚をしても子供は面接で会えますが おじいちゃん、おばあちゃんは孫には中々会えません。
つまり、家族写真の片方のスペースが離婚によって、切り取られるような思いです。
家族の輪廻も片方はあまり関係なくなります。
こんな当たり前の事になるのが離婚なんだな~と感じて その鉄拳の作品を見ると この人のテーマはいつも、「人」であり「絆」なんだな~と、ほのぼのして帰ってきました。
当たり前の事ですが 何度も言いますね。
簡単に離婚をする人はいないと信じます。
でも簡単に離婚を口にする人はいます。
何かっていうと 夫婦喧嘩の度に離婚だと言い放つのは ある意味脅迫です。
そんな事は 本当は心にもないのだと言いながら 離婚とつい、言ってしまう人が居ます。
でも、心に無い事は 言葉にも出てこないのです。
どこか離婚するぞという脅かしで 相手が考えなしてくれるとか、離婚はしたくないと言ってほしいという
交渉のカードにしていませんか?
人間は最初の1度や2度は 脅かしも効果は在りますが そんなにいつも離婚と言われたら、自分を捨てられたような気持になります。
捨てる宣言をする人に すがるのも 最初の内だけです。
その内 すぐに自分を捨てたがる人には 失望します。
そうして その人から離れて一人で生きて行かないと・・・・と、自分の生きる道を準備し始めます。
いつまでも 夫婦の危機離婚宣言という脅かしは効きません。
私の所に相談に来る人で 「いろいろつらい思いをしたからもう、離婚したい」という人が居ます。
中には離婚をした方がいいか?離婚を踏みとどまった方がいいか、教えて欲しいと言う人もいます。
確かに 両面で物事は考えた方がいいかもしれませんが、こういう風に相談に来る方ほど、本当は離婚を現実的に受け止めていない人が多いのです。
そこで、私は離婚をした場合の現実論を解くと、そんな心構えすらない事が分かります。
これをお読み下さっている方の周りで、あれほど離婚とは無縁だと思っていた夫婦があっけなく離婚をされたりするケースはありませんか?
そうです、実際に離婚をする夫婦は、あまり事前のガタガタがは見せません。
離婚を夫婦喧嘩の度に口にする夫や妻は、逆に離婚を避けたいからという内心は在るでしょうけれど、
あまり頻繁にそれを言うと、最初は少し脅かしのつもりでも 言われ続ける方は それで心が離れて行くという事を知りましょう。
そういう意味で、本当に思う事だけを正直に言いましょう。
本音と口を付いて出る言葉に、あまりギャップがあるとそれを、裏腹と言います。
本音で 心を合せてやって行きたいと望みながら 裏腹な事ばかりを言っていると その人を信用できなくなりますから。
鉄拳の「振り子」はいいですね、世界中のユーチューブで200万回再生されています。見た事無い人は必見です。
特に鉄拳のテーマには 夫が妻を、彼氏が彼女を、不良息子が母を・・・泣かす場面がよく出てきます。
鉄拳自身が若気の至りで誰かを泣かしてきたのかは分かりませんが、全部の共通テーマに 男性が女性を泣かすという場面があります。
今は女性も逞しくなりましたが やはり男性が女性を泣かすというテーマが鉄拳にあるのは 鉄拳がやさしいからです。本当に妻を泣かす夫は、あまり反省をしませんから・・・これも問題ですね。
では、今日はここまで。