夫を信じてはいけない?
家庭内戦争波風を立てたくない・・・・
これは 私に寄せられる相談者がよく口にされる言葉です。
特に夫の浮気に悩む妻に取れば、浮気の疑いを持ちながら何もしてこれなかった事の考えの中心が
「波風を立てたくない」という事です。
何故 波風を立ててはいけないのでしょうか?
この心理は 「怒らせたくない」という事です。
怒らせたくない 、怒らせると怖いとなると それはある意味 ドメスティックバイオレンスです。
それなのに 波風が立たない状態が平和だと解釈しているとは どういう事でしょうか?
夫が怒るのを恐れて ビクビクして生活をするなんてDVと同じです。
相手が怒らない事が 平和だと思うのはDV被害者の心理と一緒です。
穏やかな生活が平和だという言葉に置き換えているだけで実は狂犬を相手にしている事と同じ。
家庭内暴力をする不良息子を腫れ物に触るように育てている事と同じ。
つまり波風を立てないという事は「事なかれ主義」なだけです。
でも この事なかれ主義というのは いつかしら感じた事は在りませんか?
そうです、夫の行動に不信感を持ち 結果的に浮気だったと分かってからの「その時期」です。
不安を抱えながらも 夫に聞けなかった不審な深夜帰宅や朝帰り。
少し 疑いの言葉を夫に投げかけた途端に逆切れされ、それから口をつぐんでしまった瞬間。
異常な程に携帯電話を肌身離さず持つ夫に 不安を感じても その不安を自分で打ち消した日々。
そうです。
青い海は波が穏やかであれば それを「凪(なぎ)」と言います。
最も穏やかな海面の事を ベタ凪と言います。
荒れた高波の日には漁は困難ですし 船の行き来も無事とは言えません。
でもそれに反し べた凪の海は すべてが穏やかに進みます。
波風を立てなかったおかげで 夫の浮気は 水面下で進んで行く事が出来たのです。
波風を立てないという事は 見て見ぬふりという 事なかれ主義だと書きました。
あなたは夫の浮気を望むはずはないのに あなたの見て見ぬふりのべた凪が 夫の浮気をスムーズに進行させてしまったという皮肉な現実があります。
ご主人の浮気が深いところまで進んでしまっているのに 未だに 「波風を立てず、見て見ぬふり」をしますか?
荒れた海を怖がって ひたすら べた凪の日を心待ちしますか?
そのべた凪は本当の平和でしょうか?
もしかしたら ただ大声を出した喧嘩をしなかった、というだけで 穏やかに離婚が訪れるとしたら
一見 夫には嫌われなかったという平和がありますが 嫌われなかった結果が離婚であれば まだ波風を立てて 離婚を阻止する強さも必要ではないしょうか?
今の現状は その事なかれ主義のおかげで ご主人の浮気が進んでしまった結果ではないですか?
何も 波風を立てるという事は 「ドンパチ戦争」をしろという事ではありません。
現代のことですから 頭脳戦という戦い方もあります。
その為には敵の特徴や相手の武器くらいは知らないと戦えませんが 「争い」を女性は一番嫌います。
妻という女性が 争いを嫌がるのと同じで 浮気相手の女性も争いは 嫌います。
そうした 「特徴」「特性」を知る事が頭脳戦には役立ちます。
何も 争いは 手荒な事ばかりじゃないのです。
頭脳戦・・・・・・戦いは 戦略と戦術を元にどれだけ密に作戦を立てるか、が大事です。
よく当方にお電話を掛けて来て 「浮気相手を排除したいから その作戦を教えて」と言われる方が言ます。
長い間 夫の浮気に苦しみ 一日も早く解決したい事は理解できますが 私も逆に質問したいのです。
「あなたの抱える問題は 15分の電話で解決するほど簡単な事ですか?」と急いでられます。
少しだけ落ち着きましょうよ。
戦争を勝利に導くのは 綿密な戦略と戦術をもって 作戦を立てないと 成功しません。
インスタントラーメンでも 3分はかかるのですから。
本当に夫を浮気相手から奪還したいのなら 綿密に計画立てましょう。