何故浮気を白状、謝罪できないか?
今回は夫婦の問題を誰に相談するか?というテーマで書きます。
これは 夫婦の悩みはどうぞ、私に・・・というセールスではなく、もっと深い話です。
夫婦の問題を誰に相談するかで 雲泥の差が起きるという事を知って欲しいのです。
つまり問題が発生した時に誰に相談するのが一番いいと言う答えは、人それぞれですから
ここで、単純な答えを言うのは避けておきます。
しかし 当方に相談に来られる方に 夫婦の問題を自分の両親やパートナーの親に相談したという方がいます。これは その方々が自分達夫婦に一番いい答えをもたらしてくれる人たちかどうかを
考えた後の行為か、どうかと、いう事です。
それでも、親に相談し、これで解決していたら 私のところに来られる必要はなかったと思いますが やはり問題が解決できなかったという結果でしょうか。
世の中には色んな人格者はいます。
そして 夫婦の両親もたまたま 尊敬出来うる人もいます。
往々にして親は 自分の身内には 身びいきをするものなのです。
そんな中、もし夫と不協和音が発生し、それを修正しようと妻が自分の両親に相談したりすると
どうしても親も自分の娘を庇いたくなるものですし娘である妻も親に甘えたくなるものです。
同じく夫が自分の親に相談しても、余程物事を冷静に判断できる親でない限り、裁判官のように
公平なジャッジは出来ないのです。
義理の親からすれば嫁には自分の息子であるご主人には表面上、勧告をするかもしれませんが、
やはり親子ですから息子の欠点には内心は大目に見ていると言うのが本音です。
こうしてお互い夫婦の問題をお互いの親に相談するという事は 夫婦の問題が拡散し、
大ごとになってしまうという事になります。
つまり自分の親に相談しても相手の親に相談しても 問題が解決すればいいのですが 実は
色んな傷痕を残します。
悩んだ挙句 双方の親に相談したくなると言う気持ちは分からないでもありませんが、その相談を持ちかける時の本当の気持ちは「自分の味方になって欲しい」という気持ちがあります。
それで もし問題は一旦沈静化しても 双方の親にすれば 記憶に残ります。
夫婦は多少のもめ事があっても「雨降って地固まる」と思えますが それは夫婦の愛があるからですが
親子の愛では、特に義理の親子の関係になると中々過去の出来事は消せないというか 何かしこりは残ります。
そうして、自分の夫や妻を親からいぶかしげな眼で見られると、今後の家族としての付き合いはバツの悪い物になります。
親は大人ですから顔には出しませんが やはり親も人の子ですから心の中ではしっくりこない感情が生まれます。要するに夫婦は愛情で過去の事と流せますが、義理の親子にとっては、愛情で消せるかというと薄れはしても・・・と、言う事になります。
こうなると法事などがあり親戚同士が集まると まったく何もなかったころのようにはいかず、やや居心地は良くない付き合いになります。
これは絶対に親に相談するな、という事ではありませんが 先々にこういう感情が生まれるという事があるという事を知っておいて欲しいのです。
そして今日、言いたいことは ここを基本の考えと持っておいて・・・・・
例えば夫が浮気をするとします。そしてそれに怒った妻が実家に帰ってしまったとします。
その事を妻が自分の親に相談をします。
これは妻は自分の事を相談したつもりでも 形は自分の味方を沢山作ったという構図が出来上がります。
でも妻は実は夫が頭を下げて迎えに来ることを内心は待っていたとします。
ご主人にすれば、妻の家に出かけていく事は 敵の官軍が大勢で待ち構えているのです。
そんな妻の実家に行くのは、とても勇気が要ります。
ふてくされた夫だと、そんな事まではしたくなくなります。
そんな事をしてまで妻を迎えに行きたくもなくなります。
それでも、迎えに行ったとしても 前述しましたように 先々、夫は親戚の集りがあって、集う事があっても心の中では バツの悪い物なのです。
これは親に相談することが是か非かと言っているのではありません。
こういう事に繋がるのだと、いう事を知っておいて欲しいという事なのです。
だから 夫婦問題を相談する時にどちらかの身内よりは「第3者を立てて・・・」という事になるのです。
しかし一般的に言うと 完全にどちら寄りでもないという知り合いはいないと言うのが普通です。
仲人にしても夫婦が学生の時に同級生であったり、または会社の同僚で知り合いであったりと共通の上司や恩師を仲人にしている場合は、それは共通の知人となり、公平な目で見て下さるでしょうけれど
普通は元々どちらか一方の知り合いで在ったはずです。
そういう事で どうしてもどちらか寄りと言う立ち位置になってしまうのは否めません。
そうなると完全に公平な第3者と言うのは 弁護士のような法律家を意味する事になります。
こうなると、人はとても身構えてしまいます。
もちろん調停や裁判で弁護士を頼むことはよくあることですが、弁護士に依頼をすると、それは離婚を意識する事になります。
つまり調停などで 「夫婦関係円満調停」と言う申し立てはあるのですが、実はあまり法的な形で
夫婦修復という事がイメージできないのです。
どうしても弁護士などに依頼をしたら 離婚へのイメージが強くなってしまいます。
要するに 一般の人が言う 「事を荒立てたくない」と言う意味は 争い事を意味しますが
事を荒立てるという事は 幼稚な喧嘩ではなく、きちんとしたところで話し合おうという裁判沙汰を意味します。
普通の感覚で言うと、第3者と言う言葉や 裁判沙汰と言うのは 「出るとこ出よう」という
事を意味することになります。
だから第3者という事を避けたい場合は つい身内や親に相談することになりますが、夫婦が別れるつもりなら、まだしも、やり直したいと言う気持ちがある場合は 逆効果になるという事をしっておいて欲しいのです。
だから絶対に親には相談するな、という事ではないのです。
何でもかんでも、親に相談すると言う時の 自分の心の中を知っておいてほしいという事です。
それは解決したいと思いつつ、内心は味方に付けたかったという事があるなら、夫は妻一家が山の頂で待ち構える官軍には近づきたくなくなります。
こんな風に、家族総出で待ち構える妻一家の軍に挑んで行くのは勇気が要ります。
夫や妻とやり直したいと心の中で願いながら わざわざ仲直りのハードルを上げているのが
妻や夫本人なのです。
だから 親に相談する前に、ちょっとはその先の事も考えてみて欲しいと言うのが私からの提案です。
では、今日はここまで。