復縁と修復との勘違い

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦関係修復について

復縁について思う事前回は復縁という事について書きましたが、これは「別れさせ屋」という事がテーマでしたか、今日は 本当の修復の事について述べて行きます。
復縁とは一度別れた者どうしがヨリを戻すことを言いますが 夫婦の場合は自分たちの現状を最悪だと感じた場合も、やり直しという意味で「修復」という言葉が頭に浮かぶようです。
そうなってパソコンやスマホで「修復」と検索すると、そこには「別れさせ屋」とか 夫婦修復問題解決というアドバイザーがたくさん出てきます。
しかし その殆どが 実際は探偵業者がやっているサイトであったり、または探偵会社の別の仕事として 別れさせ工作をしているという事になります。

通常 別れさせ屋に依頼する前の段階として、人は探偵に頼んで 証拠を取ってもらい、その後、慰謝料を請求したりして 浮気相手と別れさせるという事を
考えますが 場合によってはそこまでしても難しかったケースや、探偵とかに頼むのではなく 夫や妻と別れさせる事が 一番の希望だと感じた場合に
別れさせ屋なるものに 依頼したくなります。

その検索で上がってきたそのページには 料金表とか システムが 当たり前に書かれてあり、
いかにも そういう段取りで進んでいくのだというイメージを持ちますが
実は そこには 難易度を示すものは プランの料金表しかありません。

本当の成功率の低さなどは 書かれていませんから 逆にお金だけ出せば、解決するような錯覚を持ってしまいます。

しかし 別れさせ屋と言っても、あくまでも人間のする事であり、ターゲットである夫や妻も人間なので、結局は人の気持ちの中の事なので
周りからのコントロールが、お金しだいで 何とかなるものではないという事を 別れさせ屋の説明はないという事です。

私もこのような相談業をしてきて、お金で人の気持ちが動くならどんなに楽かと思った事は何度もあります。

これが物であれば そこに接着剤でも塗って固定できるのです。
でも人の気持ちだけは 家族でも何とも出来ないのですから 他人が何か
操作を出来るというシステムは どこか嘘があると思ってもいいのかもしれません。

これは別れさせ屋を悪く言っているのではありません。
それを必要とする人がいる限り、そういう商売は成り立つと思います。
でも そういう人の気持ちをコントロールするという事は 駄目もとでやろうというくらいでおかないと
高額な費用を使い、結果が悪かった時に 精根付き果てて 生きる気力もなくしてしまう事になる人もいるので
お金が余っているならやってもいいけれど、なけなしの貯金をかき集めて・・・・というのでは
冒険が過ぎるので 私は賛成しません。

おっと、また話が横道に逸れましたが、今日のテーマは 本当の復縁、つまり
修復についてお話します。

夫婦がもともと、しっくりいかず、何かと喧嘩腰の会話しかなかった場合、
それに危機感を感じ、いち早く相談に来られた夫婦は問題意識も高く、解決策も提案させて頂けますが
色々あったけれど、それとは別にどちらか一方が 浮気をしてしまい、
その修復をしたいと望む場合、文頭に書いた 別れさせ屋なるものが頭に浮かびます。

確かに 夫婦の修復の前に 浮気があったままでは 修復の段階までも行きません。

でも、夫や妻のよくある相談は、「浮気は終わったと言っているのに相変わらず夫婦がぎくしゃくしている」という相談です。

この事には 分かって頂きたいことが2つ含まれています。

まず1つ目は、本当に浮気は終わっていますか?という事です。
この質問の意味は そもそも浮気問題があって、それが原因で夫婦がうまくいっていないという事が
元ある、問題だとしたら 実際終わっていないとしたら 問題は相変わらずあるわけで
これでは ぎくしゃくしたまま、というのは当然という事になります。

そこで 私はいつも質問するのは 【浮気が終わったとする根拠は?】とお尋ねします。

そうなると 答えは 「妻や夫が浮気相手と別れたと言っていますから」とか
「最近は早く帰ってきているから」という答えが殆どです。

しかし、それは確実ですか?と念を押すと、「それ以上は追求するのが怖い」というのが殆どです。

そうです、一度こちらが浮気を疑う発言をすると、否定されると二度と聞けなくなるし、
特に逆切れすると 怖くて聞くことが悪いように思えて、二度と確かめるなんてことは出来なくなるのです。

こういう恐怖感を持ったままの関係で【うまく行きません】というのは当然の事なのです。

では、もうひとつの問題ですが 浮気相手とは本当に別れたようだが、それは元ある夫婦の形に戻っただけだとすると
元ある夫婦の形ってどんな?という事になります。

つまりもともと 夫婦仲がうまく言っていないから 夫や妻は他の人に心を持って行かれたとすると
その浮気相手が退治出来たとしても 夫婦仲のよりが戻るという事ではないのです。

そういう事で 浮気が終わったイコール夫婦修復と考えるのでは この問題は解けません。
浮気が終わったのに 相変わらず夫や妻が冷たいというのは ある種当たり前かもしれません。

そして これは ここだけの話ですが、浮気が終わったからと言って人間はすぐに反省をするものではありません。
反省などは もっと先にあるものなのです。

だから逆に反省したように生活をしているとしたら それはそのように見せて安心させているだけかもしれません。
それほど 人間は簡単に反省などはしませんから 家庭に戻ってきてくれたけれど すぐに夫や妻に優しくなんて
出来ないというのが本当の所です。

夫や妻を苦しめて悪かったな~と思うのなんて 浮気の話も風化して 忘れたころに
足元を見て、「こんな穏やかな生活がマッタリとしていいよな~」と感じたころに
「あの浮気をしていたころの自分はどうかしていた」と思うのです。

昨日浮気相手と別れました。
さあ、今日から妻や夫には優しく仲良く・・・・
なんてすぐにできるほど 人間は器用ではありません。

層いう事で夫婦の修復には時間が掛かるという事も覚悟が必要です。
でも反対に言えるのは時間が解決もしてくれるという事です。

一足飛びで、手っ取り早く「別れさせ屋」に頼もうなんてすると ミイラ取りがミイラに・・・

人生はインスタントラーメンのようには行きません。

ではまた。


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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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