浮気後の夫を信じるという事
正月早々、あまり耳触りのいい言葉ではありませんが 実はこの年末年始のように、休暇中に夫婦問題が浮上しがちです。
日頃は胸に貯めていたことでも、家族が集う機会の多いお正月などは、余計に不満が溢れるという事になりがちです。
そういう意味でお正月だからこそ 夫婦関係の修復を図る機会になればいいのですが 問題が長く続いていればいるほど、簡単ではありません。
特に夫や妻の浮気問題がある時に 夫婦が仲良くしたいと望んでも それは一足飛び過ぎるのです。
例えば浮気問題に発展する前に段階があり夫婦に何らかの溝が出来ているという事が、ことの発端である場合は
その溝の部分を解決しなければ 夫婦は仲良くなれません。
しかし、すでに浮気問題に発展している時は いきなり夫婦の溝の事を考えても それは問題が違うのです。
夫婦の溝の問題に加え、浮気問題が発生している為、まずはそちらを解決することが先決になります。
夫婦の亀裂
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浮気に走る
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浮気発覚
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浮気相手の排除
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夫婦修復に取り組む
分かりやすく言いますと、例えば 古い家があるとします。
日頃からたこ足配線で 漏電がしやすくなっています。
その結果、夜中に漏電を起こし、家が火事になったとします。
そんな時に 焼けた家を元どうりにしたいと望むのは もう少し後で、
まずは火事の火を消しませんか?
そこで 今度新しく建てる家の骨組みを考えたりはしないのでしょう。
夫婦も同じで 浮気をされたら その苦しさをから、何とか夫婦仲を元どうりにしたいと
望むことは解りますが まずは火を消さないと、次の段階も何もないという事です。
夫婦関係の修復を望む方の多くが そうなった原因を考え、自分にも非があった事を反省し、
浮気をされても仕方がなかったと誰もが自分を責めます。
だから 浮気をした人を責めるより、その原因を作ったかもしれない自分を改め、努力することを約束し
パートナーと再び、仲良く出来る事を望みます。
夫や妻は どんなふうに話しかけたら夫婦修復が出来るか、どんな姿勢でいればいいかという事に関心が行きます。
しかし 残念ながら浮気をした張本人の目は その浮気相手しか見ていません。
多少、努力をしても 解ってくれないのです。
何故なら、それは浮気相手の存在が消えてなくならない限り 夫婦で本当に向き合おうとしないという事です。
つまり パートナーに浮気をされた夫や妻は、 「浮気相手の排除」という行程を省き、いきなり夫婦修復を望む為、話し合いで解決しようとしてうまくいかない、という事なのです。
浮気相手とパートナーと、本当に別れたという事が担保されないと、夫婦の修復には取り組めません。
ただ、浮気をされた原因が自分にもあると反省する夫や妻は 浮気相手と別れて欲しいと懇願し、
それを受け止め浮気相手と別れたというパートナーの言葉を、鵜呑みにします。
それは疑う事に罪悪感を感じるし、パートナーからも「信じられないのか?」という
逆切れに 萎縮してしまうから 疑う事を辞めるのです。
しかし大事な事は 浮気相手と別れたという、この過程を省略しては夫婦の修復はうまくいかないという事を
解って欲しいのです。
まず 家事は最初はボヤから始まります。
ボヤを放置すれば 大火事になります。
夫婦の修復を望む方は まず家の再建を夢見ますが
まだ火がくすぶっていたら 火事は再び再燃します。
完全に火が消えた事の確認は必要で、火の気があるかないかの確認は
慎重にしないといけません。
「消えただろう」という憶測ではなく、本当に消えたかどうかの確認が必要です。
またこれから 寒い日が続きます。
空気の乾燥から火事は起きやすくなります。
念には念を入れ、火の用心をして下さい。