何故浮気を白状、謝罪できないか?
夫婦関係修復・・・・日々相談が寄せられる中、一番多い希望です。
今日はこの事をテーマに語って?書いていきます。
夫婦問題と一言で言っても、夫婦の数だけ、その種類は様々です。
特に離婚寸前までいっている場合は、離婚回避が相談の主流になりますが
今日はその中から、一番多く寄せられる課題を取り上げます。
「夫が浮気をしました、どうしたらいいでしょう?」
のっけから生々しい話ですが、やはりご主人の浮気に悩む主婦からの相談が多いのです。
今日はこの浮気問題をカウンセリングにより一応解決した段階だとしましょう。
最初、女性と別れさせるにはどうしたらいいかと躍起になりますが、これが一段落したら
今度は夫婦の関係性の改善が課題になります。
夫が浮気をした・・・・その事だけに囚われがちですが、本当の原因は夫婦の小さなすれ違いを
野放しにしていたこと、お互いを大切にしなかったことの積み重ねが一因にあります。
その後、どのように、ほころびた夫婦の関係を修復していくか、これは浮気事件の起こる前という段階にまで話をさかのぼる必要があるので、絡まった毛糸をほぐすような作業をします。
しかし当事者の妻にとれば、「今」の事で頭がいっぱい。
浮気をやめて家族の元に帰ってきてくれた夫の態度を
「優しくない」とか「冷たい」と感じたり「反省をしていない」と感じたりします。
もっと言えば「信頼ができない」と相変わらず、猜疑心の目で見ます。
妻は傷ついているので、事件?が終わったのだから、今度は罪滅ぼしのために
妻にやさしくしてくれるはずと、期待満々です。
また浮気をやめて家族の元へ帰ってきたということは、褒めてあげてもいいと言う物ですが、実は渋々であったり、浮気がばれた事はバツが悪くやはり面白くないという事は現実的にあります。
だからふてくされているように見え、妻からすれば、夫が自分でまいた種なのに、何をふてくされているか、理解できません。もっと言えばもう少し愛想よくしてもらいたいものと考えている場合が殆どです。
でもそれは当然と言うか家庭に帰還したからといって、すぐに家族を大切に、なんて手のひらを返したようなことを出来るとしたら、それこそがペテン師のような事です。
昨日まで浮気をしていて、今日からは反省してよきパパ・・・なんて器用にできないくらいが普通。
とは言え妻に取れば、家庭に戻ってきたからには、家族サービスや妻への反省の言葉を述べてほしいと
望む気持ちも分かります。
世の妻の方々へ・・・。
これまで苦しめられてきて今度は自分がやさしくされる番との気持ちはわかります。
でも、夫だって自分のまいた種とは言え、人を傷つけ、自分も傷ついているのです。
浮気を終えたから、今日からすぐに妻にやさしくできるなら、逆に、そんな変わり身の激しいことなんて軽々しくて信用できないと思います。
人間はそんな器用な生き物じゃない。
つまり夫君も余裕がない、つまり探り探りで許してもらえるか様子を見ているのです。
妻側も余裕がない・・・・お互いに余裕が無い者同士なのです。
許せとは言いません。しかし、もう少し羽を休めるまで待ってあげてほしいのです。
浮気は疲れるものです。
嘘もいっぱい付かなければなりませんし、周りも傷つけ自分も傷つき夫君も
いっぱいいっぱいです。
夫が家族の元に帰ってきたと言いながら、ふてくされたような夫を見て、本当は反省してないんだわ、なんて決めつけはやめましょう。
やっぱり浮気相手の女性の事が忘れられないんだわ、だからやさしくしてくれないんだわ、なんて、決めつけは急ぎ過ぎです。
夫だって過去の事にしたいはずです。
そして浮気相手の事を夫には一日も早く忘れてほしいと誰よりも妻が願っているのに、何かに付け、嫌味を言うことで、過去の話を今に戻してしまいます。
夫に浮気を過去の物にしてほしいと思いながら、実は忘れさせないという逆の作業をしているのも、実は妻なのだということになります。
過去を過去にするには時間が掛る。
人間は自分のしてきたことを間違いだと気づいても、本当の反省が実感できるのはもっと後の話です。
間違いを訂正しても、すぐに反省し、すぐに姿勢を立て直せるほど、人間は強くありません。
反省はそんなにすぐに形になって出て来ません。
人にやさしくできるのは、自分に余裕ができてから、です。
コトが終わったからと言って、手のひらを返したように、妻にやさしくするなんて反って
嘘らしい。
浮気終了…イコール夫婦関係修復、ではありません。
事件が終わったからすぐに夫婦が仲良くは、イコールではないのです。
本当に夫が反省するのは、穏やかな日常が戻ってきて、ふとしたことに幸せを感じた時に初めて
「あの時は悪かったな~」ってしみじみ思うのです。
口だけで反省するって、いくらでも言えますから・・・
おっとっと・・・・どっちなのって、感じですか?
まるで夫を信用してはいけないと反ってあおっているように聞こえましたか?
そうですよね、信頼感なんて取り戻せるのはもっと先の話です。
無理クリ反省していると信じる必要はないかもしれません。
時間というものが、ものを育てます。
若葉でも、芽が出て、葉になるには時間が掛りますから無理クリ信用しようとしなくても
夫婦関係を「ゆっくり、急がず育てる」と考えましょう。
今日も、一人のカウンセラーのつぶやきにおつきあいくださりありがとうございました。