Mybestpro Members

菅原崇文プロは琉球放送が厳正なる審査をした登録専門家です

SamsungのAI全社導入に学ぶ 沖縄企業がCodexを業務改善に使う考え方

菅原崇文

菅原崇文

テーマ:営業の仕組み化・組織づくり

AI導入というと、まだ「詳しい人が使うもの」と考えている会社もあります。

エンジニアが使う。
マーケティング担当が使う。
若い社員が試す。
一部の部署だけが便利に使う。

もちろん、最初はそれでいいと思います。

でも、世界の大きな流れを見ると、AIは一部の人の便利ツールから、会社全体の仕事の進め方を変える基盤へ移り始めています。

OpenAIは2026年6月、Samsung ElectronicsがChatGPT EnterpriseとCodexを従業員に展開すると発表しました。対象は、韓国の全従業員と、世界のDevice eXperience部門の従業員です。

注目したいのは、使い道が開発だけではないことです。

研究開発、製造、マーケティング、商品開発、管理部門など、幅広い業務で使うとされています。

これは、沖縄の中小企業にも関係があります。

規模は違っても、考え方は同じだからです。

AIは「担当者の裏技」から「会社の仕事の型」へ変わる


これまでのAI活用は、個人技に近いものでした。

使える人が使う。
詳しい人が工夫する。
時間のある人が試す。

その結果、会社の中で差が出ます。

ある人はAIで資料をすぐ作れる。
別の人は、毎回ゼロから作る。
ある人は議事録を整理できる。
別の人は、会議後の共有に時間がかかる。

これでは、AIが会社の力になっているとは言えません。

本当に大事なのは、AIを「仕事の型」に入れることです。

営業なら、商談前の準備。
マーケティングなら、投稿や広告の改善。
事務なら、議事録や請求確認。
採用なら、応募者対応や面接準備。
経営なら、数字の整理と意思決定の材料づくり。

部署ごとに、毎回発生する作業へAIを組み込む。

ここから成果が出ます。

Codexは、作業を「形」にするAIとして見た方がいい


Codexという名前を聞くと、プログラミングのAIだと思う方も多いはずです。

たしかに、Codexはコード作成や修正に強いAIです。

でも、最近の流れを見ると、単なる開発補助ではありません。

OpenAIは、Codexが知的労働者向けの生産性ツールになっていると説明しています。レポート、スプレッドシート、プレゼン、契約書、軽量ツール作成、調査、データ分析、業務自動化などにも使われ始めています。

つまり、Codexは「作業を形にするAI」と考えた方が分かりやすい。

たとえば、沖縄の会社なら次のような使い方ができます。

・営業リストを整理する表を作る
・問い合わせ内容を分類する仕組みを作る
・商談メモから次回提案をまとめる
・広告レポートを読みやすく整える
・予約や問い合わせのFAQを作る
・LPの改善点を洗い出す
・社内で使うチェックリストを作る

これらは、いきなり大きなシステムを作る話ではありません。

日々の小さな面倒を、少しずつ減らす話です。

少人数企業ほど、AIで「社長の頭の中」を外に出す価値がある


沖縄の中小企業では、社長や責任者が多くの役割を抱えています。

営業も見る。
採用も見る。
現場も見る。
お客様対応も見る。
資金繰りも考える。

その結果、会社の判断基準や営業ノウハウが、社長の頭の中に残りがちです。

これは強みでもあります。

でも、会社を伸ばす段階では弱点にもなります。

なぜなら、社長がいないと判断できないことが増えるからです。

AIを使う価値は、ここにあります。

社長の考え方を、営業資料、FAQ、判断基準、提案の流れ、チェックリストに変える。

これができると、社員や外部人材が動きやすくなります。

AIは社長の代わりに経営判断をするものではありません。

社長の判断を支える材料をそろえ、社長の考え方を現場で再現しやすくする道具です。

営業、事務、マーケティングのどこからAIを使えばよいか迷っている方は、20問で分かる無料AI社員採用診断で自社のAI活用余地を確認できます。

最初の一歩は、1つの業務を最後までAIで整えること


AI導入で失敗しやすいのは、全社で一気に始めようとすることです。

全員に使わせる。
全部署で試す。
大きな自動化を作る。

気持ちは分かります。

でも、現場が忙しい会社ほど続きません。

最初は1つでいいです。

たとえば、問い合わせ対応。

お客様から問い合わせが来る。
内容を分類する。
必要な確認事項を出す。
返信文のたたき台を作る。
次の提案につなげる。
対応履歴を残す。

この流れをAIで補助するだけでも、かなり仕事は楽になります。

大事なのは、「文章を作る」だけで止めないことです。

作業の入口から出口までを見て、どこをAIに任せ、どこを人間が確認するかを決める。

これがAI活用の本質です。

まとめ


Samsungのような大企業がAIを全社展開しているという話は、規模だけを見ると遠く感じるかもしれません。

でも、本質は沖縄の中小企業にもそのまま使えます。

AIは、一部の詳しい人だけが使う道具ではなくなっています。

会社の仕事を整理し、再現できる形にする道具になっています。

沖縄企業が今やるべきことは、大きなAI投資ではありません。

まずは、社内で毎週くり返している作業を1つ選ぶことです。

営業準備でもいい。
問い合わせ対応でもいい。
広告レポート整理でもいい。
採用文作成でもいい。

その作業を、AIを使って誰でも同じ品質で進められる形にする。

そこから、会社の生産性は少しずつ変わっていきます。

AIは、人を置き換えるためだけのものではありません。

人が判断しやすくなり、チームが動きやすくなり、社長が本来考えるべき仕事に集中するための仕組みです。

これからの中小企業に必要なのは、AIを使うことそのものではなく、AIを仕事の型に組み込む力だと思います。

AI活用、営業戦略、Web・LP改善、情報発信の導線づくりを具体的に進めたい方は、株式会社BLUE LEAF公式サイトをご覧ください。

Web制作・LP制作・マーケティング支援の相談は、TAKAのランサーズでの実績からも受け付けています。


参考情報


OpenAI「Samsung Electronics brings ChatGPT and Codex to employees」

OpenAI「Codex is becoming a productivity tool for everyone」

OpenAI「How agents are transforming work」

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

菅原崇文
専門家

菅原崇文(営業コンサルタント)

株式会社BLUE LEAF

営業戦略の設計から実行・改善・内製化まで一気通貫で伴走し、机上論ではなく現場で成果につながる営業の仕組みを作ります。課題整理から仮説検証、トークスクリプト設計までも丁寧に支援します。

菅原崇文プロは琉球放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

スモールステップで営業力強化を支援するプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ沖縄
  3. 沖縄のビジネス
  4. 沖縄のビジネスその他
  5. 菅原崇文
  6. コラム一覧
  7. SamsungのAI全社導入に学ぶ 沖縄企業がCodexを業務改善に使う考え方

菅原崇文プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼