営業で差がつくのは話し方ではない 沖縄企業が磨きたい「相手を想像する力」
営業という言葉を聞いた瞬間、身構えてしまう人がいる
「営業が苦手です」
この言葉を、これまで何度も聞いてきました。
社長からも聞きました。
現場の担当者からも聞きました。
独立したばかりのフリーランスからも聞きました。
でも、よくよく話を聞いてみると、本当に苦手なのは営業そのものではないことが多いです。
苦手なのは、売り込むこと。
断られること。
うまく話さなければいけないと思うこと。
相手に迷惑だと思われるかもしれない不安。
つまり、「営業」という言葉にくっついているイメージが、人を止めているのだと思います。
営業は、本来もっとシンプルです。
困っている人を見つけて、自分たちが役に立てることを伝える。
それだけです。
目次
営業をむずかしくしているのは、テクニックではない
営業というと、すぐにテクニックの話になりがちです。
クロージング。
トークスクリプト。
切り返し。
アポ取り。
商談の型。
もちろん、どれも大切です。
でも、沖縄の中小企業や個人事業の現場で本当に必要なのは、最初から高度な営業技術ではないと僕は思っています。
むしろ最初に必要なのは、こういう整理です。
誰の、どんな困りごとに、自分たちは役に立てるのか。
それを、相手に伝わる言葉にできているか。
ここが曖昧なまま営業を始めると、どれだけ話し方を学んでも苦しくなります。
なぜなら、自分でも何を届けたいのか分からないまま、相手に買ってもらおうとしてしまうからです。
営業が苦しくなる原因は、話し方が下手だからではありません。
自分たちの価値が整理されていないまま、人前に立とうとするからです。
「売る」から入ると、相手も自分も疲れる
僕は、営業を「売る仕事」だと考えすぎない方がいいと思っています。
売ることから入ると、どうしても自分目線になります。
契約がほしい。
売上を作りたい。
今月の数字を達成したい。
この商品を選んでほしい。
その気持ちは当然あります。
でも、相手から見ると少し重く感じることがあります。
特に沖縄のように、人のつながりや紹介、信頼関係が大切な地域では、強く売り込む営業よりも、「この人は自分たちのことを分かろうとしてくれている」と感じてもらう営業の方が長く残ります。
営業は、説得ではありません。
相手が前向きに判断できるように、情報を整理して渡すことです。
営業がうまい人は、商品説明がうまい人ではない
営業がうまい人を見ると、話がうまいように見えます。
でも、実際には少し違います。
営業がうまい人は、相手を見るのがうまい。
相手がどこで不安になっているのか。
何を聞きたいけれど聞けていないのか。
社内に持ち帰ったとき、誰に何を説明しなければいけないのか。
今すぐ決められない理由は何なのか。
そこを想像しています。
だから、言葉が短くても伝わる。
資料が派手でなくても納得される。
押していないのに、相手から相談が戻ってくる。
営業という言葉を「話す力」だと思うとむずかしくなります。
でも、「相手の判断を助ける力」だと思うと、やるべきことが見えてきます。
沖縄の事業者さんに必要なのは、営業マン化ではない
県内の中小企業では、社長自身が営業をしていることも多いです。
現場も見る。
採用も見る。
経理も見る。
お客様対応もする。
そのうえで営業もしなければいけない。
この状態で、「もっと営業力を上げましょう」と言われても、正直しんどいと思います。
だから僕は、全員を営業マンにする必要はないと考えています。
必要なのは、営業っぽく振る舞うことではありません。
自社の価値が伝わる接点を、日常の中に増やすことです。
- 問い合わせへの返信を少し分かりやすくする
- 過去のお客様に役立つ情報を届ける
- よくある相談をコラムにして残す
- 商談前に相手の状況を整理する
- 提案後に相手が社内で説明しやすい資料を渡す
これも立派な営業です。
むしろ、こういう地味な積み重ねの方が、沖縄の中小企業には合っています。
AIは、営業を楽にする前に「言葉の整理」に使う
最近は、AIを営業に使う話も増えています。
営業メールを作る。
SNS投稿を作る。
広告文を作る。
商談台本を作る。
それも便利です。
ただ、僕が最初におすすめしたいのは、売り込み文を量産することではありません。
自分たちの価値を整理することです。
たとえばAIに、こう聞いてみるだけでもいいです。
このサービスは、どんな悩みを持つ会社に役立つのか。
お客様は導入前に、どんな不安を感じそうか。
専門用語を使わずに説明すると、どう言えば伝わるか。
この整理ができると、営業はかなり楽になります。
なぜなら、毎回その場の勢いで話さなくてよくなるからです。
営業が苦手な人ほど、AIを「代わりに売ってくれる道具」として使うより、「自分たちの言葉を整える相棒」として使った方がいいです。
営業という言葉を、一度ゆるめてみる
営業という言葉には、少し力が入りすぎています。
売らなければいけない。
説得しなければいけない。
断られても粘らなければいけない。
うまく話さなければいけない。
でも、本当はもっと自然でいい。
困っている人に気づく。
役に立てることを伝える。
相手が判断しやすいように整理する。
必要なタイミングまで関係性を残す。
これも営業です。
むしろ、これからの地方企業や中小企業には、こういう営業の方が合っていると思います。
まとめ
営業という言葉が、営業をむずかしくしている。
僕はそう感じることがあります。
営業は、無理に売り込むことではありません。
相手の困りごとを理解し、自分たちが役に立てることを、相手に伝わる形に整えることです。
話し方に自信がなくてもいい。
派手な資料がなくてもいい。
完璧なトークができなくてもいい。
まずは、自分たちは誰の何に役立てるのかを言葉にする。
そこから営業は始まります。
営業が苦手だと思っている人ほど、営業という言葉を少しだけゆるめてみてください。
売るためではなく、伝えるために。
押すためではなく、判断を助けるために。
そう考えると、営業は少しやさしくなります。
そして、そのやさしさの中にこそ、長く選ばれる会社の強さがあると思います。
業務の見直しや、AI・Webを使った営業導線づくりを具体的に進めたい方は、BLUE LEAF公式サイト もご覧ください。
また、Web制作・LP制作・マーケティング支援の相談は、TAKAのランサーズプロフィール からも受け付けています。


