建て替え前に知っておくべきお墓の「境界線」の基礎知識
お墓の建て替えによく利用される御影石。日本では、兵庫県神戸市東灘区の御影町から産出する花崗岩(かこうがん)が有名で、その町の名前から御影石と呼ばれるようになりました。
さて、そんな背景をもった御影石。墓石として選ぶ際には、硬度が高く、キメが細かく、吸水性が低いものを選ぶのがポイントです。
世界各国で産出される御影石
御影石は、石英、長石が主成分で10%ほどの雲母が含まれています。
このような石は地球上に数多く存在し、世界各国で産出されています。現在は建築用資材として、床や敷石、タイルなど幅広く利用されています。そしてその大半は、国外から輸入されています。
日本国内で御影石を調達すれば、人件費や加工費といったコストがかかるため、最近では墓石に使用される石材の多くは輸入品です。
近年、中国における墓石用石材加工が増えており、種類や量もとても豊富で、しかも価格もリーズナブルなので、日本の墓石の制作拠点の約8割が中国と言われています。
天久石材店では、加工も含めて石材を中国から輸入しています。
お墓の建て替えで選ばれる御影石とは
お墓の建て替えを行う場合、墓石に適した御影石を選ぶ際は、下記のことを参考にしてください。
【1】何代にもわたり受け継いでいくためには、耐久性が必要です。硬度が高い石を選びましょう。
【2】水を吸い込んで劣化することを防ぐために、吸水率が低い石を選びましょう。
【3】風化に耐えるキメの細かい石目を選びましょう。
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次の項で、私どもで扱っている石材についてご紹介しましょう。
中国産御影石の種類や特徴
中国産の石の多くは、地名から名づけられています。そして名称の多くは、アルファベットと数字の組み合わせで表されており、●●省で○番目に作られた石といったことを意味しています。
弊社では、G623、G635、G654、G664を主に取り扱っています。
G623は、墓石として非常に多く使用されている白御影石のことです。中国 福建省が産地で色はグレー(ライトグレー)です。
G635は桜御影石のことで、桜という名前のようにやわらかいピンク系の色合いが人気です。中国 福建省が産地。建築や造園の分野でも多数用いられています。
G654は、青御影石のことを言います。濃いグレー系の色みで高級感が感じられること、価格が安価であることから需要が高い石材のひとつです。産地は中国 福建省。
G664は紫色を帯びた御影石で、「チャイナ・バイオレット」として流通しています。青手、赤手と呼ばれる色調があり、墓石のほかにも建築用材としも広く使用されています。
石材選びについても色々とご相談ください。