ご高齢の方ほどお元気なうちにスペアーの入れ歯をお作り下さい!
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
入れ歯をお使いの方は多いと思いますが、
初めてのご使用時に歯科医師やデンタルスタッフから使用説明について指示を受けられた事と思います。
入れ歯の入れ方、取り外し方、日常の使用方法、清掃についてなどです。
当院では1~2本の少数歯欠損の場合はあまり関係ないかもしれませんが、
特に多数歯欠損や総義歯の方には、食物の食べ方についてお願いというか、指示をさせて頂いています。
それは
1)食べ物を口に入れる大きさ、サイズについてです。
できれば初めは箸で小さくして食べて下さい。
それは入れ歯で噛むところを探していただきたいからです。
例えば菜っ葉をこなせる場所を探してほしいからです。
大きいサイズの物を口に入れる事は大きな飴玉を咥えるのと同じことです。
どこで噛んだらよいか、頭の中がパニックになります。
慣れてくると少しずつサイズアップしましょう。
2)次は食べ物の硬さについてです。
初めは柔らかい物から初めて下さい。
硬いものをつぶすには強い噛む力が必要です。
歯ぐきの状態が新しい入れ歯に慣れていない状態で力がかかると、
入れ歯が動き歯ぐきに傷ができやすくなります。
初めは弱い力をかけて、歯科医院でチェックを受けてから徐々に硬いものに挑戦です。
3)次は食べ物の厚みです。
あまり薄すぎるものは食べにくいですが、厚すぎる食べ物は注意が必要です。
例えばたくあんの薄切りと厚切りを想像されると分かり易いと思います。
厚みをつぶすにはやはり強い力が必要です。
かみ合わせが安定して、痛みが無ければ徐々に厚みのあるものへと移行してください。
新しい入れ歯は入った当初はうまく噛めないのも事実です。
それはその患者さんの口腔内の条件や感覚も違うためです。
従って実際食べ物の上記の条件を設定しながら、入れ歯の調整を行っていきます。
入れ歯の噛み合わせや左右のサイズ調整などです。
初めは慣れなくとも、次第に安定してきます。
以上が患者さんへの食べ方の説明です。
皆さんも参考にしてください。.