コラム
入れ歯を入れずに生活されていたAさんの問題とは?
2019年8月6日
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
今回は入れ歯の苦手なAさん(69歳)の話です。
長い間入れ歯を入れずに過ごされていた患者さんです。
口の中は歯は2本程残っていましたが、歯はグラグラと動いており、
入れ歯の支えに使えるような状態ではありません。
一体どのような食生活をされていたか、不思議な話ですが、
殆ど丸呑みの生活だったと思われます。
Aさんによると、始めは歯も多く残っており、部分入れ歯を作られたのですが、
噛むと痛みもあり、使用せずにいたそうです。
そのうち残った歯が動き出して、次々と歯を歯科医院で抜いたりの状況です。
しかしその後入れ歯を入れることもなく、現在に至ったとのこと。
では何故入れ歯も入れずに過ごされていたか?ということです。
このようなケースの共通点は、最初の入れ歯の段階での調整をあまり行わなかった。
痛みのある箇所の調整をせずに、まだ歯がたくさんあるからという事で、
入れ歯を使用することを諦めてしまったことでしょう。
これには患者さんサイドの事情もあるでしょうが、
歯科医院サイドのアプローチ不足も原因だと思います。
入れ歯を入れずに放置しておくと、残った歯に噛む力が集中して、
その歯に負担が大きくなり、やがて動き出し、抜けてしまうことに。
基本的には残った歯に負担の少ない入れ歯が必要ということです。
まずはこのようなことになる前に、しっかり歯科医院で入れ歯の調整をお願いします。
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