コラム
それでも人は食べられるようになると自立する
2018年7月24日
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
よく「人は食べれなくなると終わりだ」と言います。
勿論それは間違いではありませんが、
私は「それでも人は食べられるようになると自立する」と思います。
訪問診療を長年続けていて、食事が困難な患者さんが治療を終えて目がうつろな状態からしっかりされた方、
入れ歯を作ったり調整して食べられるようになると、真っ直ぐ歩けるようになった方、
しっかりされて自分で介助なしで食事をとれるようになったり、ちゃんと会話が成立するようになった方
そのような経験から食べられるということが人間回復とまではいかないとしても、
人は最後まで口から食べたいものだと思いました。
しかしうまくいかないケースも多くあります。
入れ歯をやっと作っても、その入れ歯が何かを認識できずに投げつけて壊した認知症のAさん。
本人は治療を嫌がっているのに、家族の希望で治療を行うが中断せざるを得なかったBさん。
まだまだ多くの失敗というか、うまくいかないことが沢山ありました。
それでも食べられるとしっかりする姿、
「昔の母に戻りました」と喜ばれる家族の声に押されて訪問診療を続けているのだと思います。
これからもライフワークとして訪問診療を続けたいと思います。
訪問診療のご相談はお電話にてお願いいたします。
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