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津谷良(つたにりょう) / 歯科医

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コラム

入れ歯を作る限界を考えて

2017年8月22日

テーマ:入れ歯

コラムカテゴリ:医療・病院

皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。



総入れ歯の方に「今食べたいものは何ですか?」と尋ねると、
「昔食べたぶ厚いステーキが食べたい」 ・・・・・・ 今の入れ歯では上手く食べられない
「硬い弾き豆をバリバリと音をさせて食べたい」 ・・・・・・ 元々硬いものが大好き
今の入れ歯はそこそこ食べられるが、もっと今の入れ歯で食べにくい物を食べたいと希望される方もいらつしゃいます。

もちろん噛みちぎりやすい人工歯や「やわらかい入れ歯」のようなクッションを使うことで、
ご希望の物も一般的に食べやすくなるとは思います。(健康保険外の治療となる)
でも人は高齢になると慣れるという順応性が落ちるものと思います。
それは患者さんの口腔内の問題(歯グキの退化や唾液の減少)や顎の動きの不確実さなど、
また認知症などである程度どうしようもないこともあるように思われます。

そのためか「90歳に近い方の入れ歯は作らない」という歯科医師もいるようです。
私は入れ歯がない場合は当然作るようにしますが、
やはり患者さんが果たして新しい入れ歯を使いこなす力があるかどうかを見極めるようにしています。

ご家族や介護されている方は入れ歯は作ると食べれるのが当たり前のように思われているようですが、
そんなことはありません。
そのため入れ歯を作っても、長期の調整期間と患者さんの体力も必要と考えています。

できればお元気の内にスペアーの入れ歯をお作り下さい。
もし体調が悪くなって、入れ歯の型が取れない場合でも、
スペアーの入れ歯の修理などで当座は食事を取ることが可能となります。

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津谷良

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津谷良(津谷歯科医院)

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