ご高齢の方ほどお元気なうちにスペアーの入れ歯をお作り下さい!
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
「入れ歯を使うとどうも食べにくい」とおっしゃる患者さんがいらっしゃいます。
それは以前ご自分の歯があった時の感覚を基準として食事を捉えていらっしゃるからでしょう。
確かにそれは違います。
自然の歯とは違います。
入れ歯は歯を失った場所に取り外し式の人工の歯を入れて、
患者さんの摂食や口もと、.顔貌の回復を図る所謂人工物です。
同じような役割をするものの仲間に、義手、義足などがあり、
生活に必要な機能回復を行う大切な道具です。
義手、義足を使う上で慣れやトレーニングが必要と同じで、
入れ歯の食事の方法には食べ方の工夫と言うことも大切です。
もちろん入れ歯を作って暫くは痛みや外れ易いなどの調整が必要です。
そしてある程度食べ物をこなせるようになると、食べるというトレーニングが出来、
咀嚼筋や口もとの筋肉等が鍛えられ、リハビリテーションが出来上がります。
もちろん入れ歯と言っても部分入れ歯と総入れ歯とは全然といって良いほど違います。
部分入れ歯も1本から13本の歯の喪失具合いによって違います。
でも実はこの慣れるということを妨げるものは人が歯を失って、
食べたり、水を飲んだり、話したりする所謂歯のあった感覚を忘れてしまうことなのです。
それによって、顎が左右、前後に移動して元々歯のあった位置が解らず彷徨い、
そのことも患者さんが気づいていないことなのです。
ですから治療入れ歯による食べるために顎の位置を補正し、
食べるための筋肉作りのリハビリテーションが必要になる訳です。