要介護者の口臭予防

2012年3月13日公開 / 2014年7月3日更新

テーマ：介護

コラムカテゴリ：医療・病院

コラムキーワード：口臭　治す方法、虫歯　予防

皆さん、こんにちは！いかがお過ごしですか？
津谷歯科医院　院長の津谷　良です。

口臭の原因が揮発性硫黄化合物（VSC）であることを先週のコラムで紹介しました。

VSCは悪臭防止法に指定されているほどのきついニオイです。

そのVSCの主な発生源は歯垢、歯石、歯周病、虫歯、舌苔、そして汚れた入れ歯です。

それらに対して口臭ケアを実施することで、確実に口臭が減少します。

特に要介護者の方は口の中に食物残渣が認められたり、
入れ歯の表面に汚れがたくさん付着している為に口臭がひどくなっているようです。

食後は入れ歯を外し、台所用食器洗剤で入れ歯を良く洗い、
口の中に溜まった食べかすをうがいで洗い流し、歯ブラシや歯間ブラシでよく清掃してください。

その時舌の上についている白い舌苔も歯ブラシや舌ブラシなどで、
奥から手前に汚れをかき出すように清掃してください。

汚れた入れ歯と口腔乾燥は口臭を強くすることがわかっています。

汚れた入れ歯　…　唾液中の4倍程度のVSCが付着

口腔乾燥　　　…　唾液の量が少なくVSC濃度が上昇

このように要介護者では口臭がきつくなりやすいため、しっかりとした口腔ケアが必要です。