コラム
嚥下障害の方は餅は禁忌です
2016年12月27日
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
今年一年拙いコラムをご覧頂きまして、ありがとうございました。
来年も宜しくお願い申し上げます。
さて正月となると毎年餅を喉に詰まらせて死亡という記事が新聞紙上に目立ちます。
特に老人を多く預かる介護施設では、気の抜けない時期でもあります。
歯科医師の立場では高齢者は一般的に嚥下機能が落ちているため、
普通食を食べられる方でも、餅は要注意です。
まして介護食や誤嚥性肺炎をよく起こしている方は、
残念ですが、禁忌と考えます。
その代用品として、白玉団子や大根餅などが利用されているようです。
特に日本人は正月には餅を食べる風習が強いために、
施設では食事に餅を出す事は多いに悩ましい事なのでしょう。
しかし代用品でも嚥下機能が落ちている方は、
喉に詰まらせることが考えられますので注意が必要です。
もし私に相談いただけるとしたら「餅は避けて下さい」と申し上げます。
食べることは人間最後の最後までこだわるものだそうです。
でも餅を食べて死んでしまっては、なんにもなりません。
まだ美味しいものが沢山あると考えていただいて、我慢我慢です。
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