歯肉の退縮
20歳~60歳までの日本人の3人に2人は歯周病に罹患しています。
普段の診療でも、初診で来られた方で歯周病が全くない方には
ほとんどと言ってよいほどお目にかかれません。
歯周病とは、読んで字のごとく、歯の周りの病気で
厳密に言うと、歯を支える骨が溶けていくのが特徴です。
歯を支える骨が少なくなると
普通の力で咬んでも歯がグラグラしたり
固いものを噛むと痛みがあって噛めなくなったりします。
そして、最終的には抜歯に、、、。
こんなに恐ろしい病気なのに、なぜこれほどまでに多くの方が歯周病に罹患しているかと言うと
実は、歯周病の初期~中期は痛みが出ないからなのです。
それ故に、英語圏では“音無し病”とも言われています。
最近の研究では、歯周病は、糖尿病や循環器の病気などの全身疾患との関連性が高いこともわかってきており、決してないがしろにはできません。
歯周病は我々プロサイドで適切に対処し
皆さんがデイリーケアを適切に継続すれば、進行を食い止めることが可能です。
もちろん、症状が初期であればあるほど有利であるのは、間違いありません。
今現在、お口の中に何の違和感も感じていないとしても
歯周病になっているかいないかのチェックをお受けになるのを、強く、お勧めする次第です。
参考
https://systema.lion.co.jp/shishubyo/about/kokuminbyo.htm