40代で総入れ歯にするメリットとデメリット
私 :「○○さん、次回、いよいよ新しい入れ歯ができますよ」
患者様:「おっ、いよいよやなぁ。嬉しいなぁ♪ところで、これまでに使ってきた仮の入れ歯はどうするん?結構何でも咬めるし、慣れてて、愛着があるんやけど…」
私 :「ご心配なく。仮の入れ歯も活かしますから」
患者様:「どうやって?」
私 :「治療中に用いていた調整材をきちんと張替えて、予備の入れ歯としてお渡しします」
患者様:「じゃあ、もし新しい入れ歯が壊れたり、失くしたりした時に使えるんかぇ」
私 :「そうです。このシステム、結構、皆さんに喜んでいただいてるんですよ」
患者様:「はははっ、二組も入れ歯が出来るなんて、なんか得した気分♪」
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通常、歯科業界の常識で言えば、一つのお口に二つの入れ歯をお作りして、どちらの入れ歯も使用できることは、まずありえません。
しかし、仮の入れ歯を用いて十分に調整した後、そこで得られた情報を活かして最終的な入れ歯を作る当診療所のシステムと、超一流の技工所「ワイズセラミック」の技術力をもってすると、不可能が可能になるのです。
実は当初、私自身が、二つの入れ歯のあまりの互換性の高さに、自分の目を疑った程です。それは正に、双子の入れ歯です。
入れ歯は、その特性上、お口に入れたり出したりする為、紛失や破損の危険性に常にさらされています。また4~5年使用して、ちょっとした調整や修理の必要性が出てきた時に、予備の入れ歯があれば、お使いの入れ歯を数日お預かりできるので、御迷惑をおかけすることもありませんし、必要な時にキッチリと修理やメンテナンスが出来ます。
入れ歯は「物」であり、「人工臓器」でもあります。使用感が良ければ良いで、無くなった時の不都合は大きなものです。双子の入れ歯があれば、貴重な情報が残っているので、再製作がしやすいというメリットもあります。