コーヒーフィルターのこと、知っていますか?
最近の朝夕はずいぶん過ごしやすくなってきました。
とは言え、まだまだ日中は暑い日差しが続いていますね。
今夏はコーヒー業界でも猛暑(酷暑)の影響でリキッドアイスコーヒーなどの
飲料系の商品がよく売れたようです。
我が社の主力商品である「コーヒーフィルターペーパー」を使う
ホットコーヒーの需要も早く回復してきてほしいなと願っております。
前回のコラムにあげた「コーヒーフィルター」についての続編になりますが、
今のうちにコーヒーフィルターのことをよく知ってもらって
皆様での今秋以降のコーヒーライフが少しでも豊かになれば嬉しいですね。
前回のコラムで「白いフィルターの方がコーヒーの味の再現性が高い」って書きましたが
どういう事だろう、と思われた方もいらっしゃったかと思います。
その理由はフィルター内での「リグニン」という成分の残存量によるものです。
「リグニン」って普段あまり聞き慣れない言葉だと思いますが
紙を抄(す)く際に使う木材パルプに元々含まれている樹脂成分の一種です。
このリグニンはコーヒーの味と香りに影響をあたえやすく、
パルプは何度も水洗してリグニンや不純物が除去していくのですが
それでも多少残っているものが薄茶色のフィルターで、
それを更に酸素漂白してリグニンの除去を進めたものが白いフィルターになります。
それじゃあ、なぜそんなリグニンが残る薄茶色のフィルターを作って売るの?って
話になると思いますが、これにはちょっと理由と歴史的背景がありまして
現在は2つの色をしたフィルターが存在しています。
この件はまた別の機会にお話しできたらと思います。
ということで、このコラムに興味を持っていただけて
皆様でもフィルターの色の違いをご理解いただきながら、
コーヒーを美味しく飲んでもらえると嬉しいですね!