温暖化により熱中症対策が重要となっています②

佐藤正治

佐藤正治

テーマ:今後の動向

4. 効果的な熱中症予防策

(1) こまめな水分・塩分補給 熱中症予防の基本は、適切な水分と塩分の補給です。
喉が渇く前にこまめに水を飲む習慣をつけましょう。
特にスポーツや作業中は、汗とともに塩分も失われるため、
スポーツドリンクや経口補水液を活用するのが効果的です。

(2) 適切な服装を選ぶ 通気性の良い、吸湿速乾性のある衣服を選ぶことで、
体温上昇を抑えることができます。白や薄い色の衣服は、熱を吸収しにくいためおすすめです。
また、帽子や日傘を活用することで、直射日光を避けることができます。

(3) 室温管理を徹底する 室内では、エアコンや扇風機を適切に使用し、
室温を28℃以下に保つことが推奨されます。窓を開けて風通しを良くし、
冷房が苦手な方でも適度に涼しい環境を作ることが重要です。

(4) 外出時の注意 日中の暑い時間帯(特に午前10時~午後3時)はなるべく外出を避け、
外出時は木陰や冷房の効いた施設で適度に休憩を取りましょう。
また、屋外で活動する際は、こまめに休憩を取り、
水分を補給することを忘れないようにしましょう。

(5) 体調管理を徹底する 日頃から十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけ、
体調を整えることも重要です。特に夏場は食欲が低下しやすいため、
しっかりと栄養を摂ることを意識しましょう。また、暑さに慣れるために、
春先から適度な運動を取り入れるのも効果的です。

5. 熱中症が疑われる場合の応急処置

もし周囲で熱中症の疑いがある人を見かけた場合、すぐに以下の対応を行いましょう。

1.涼しい場所へ移動させる(屋内の冷房の効いた場所や日陰など)

2.衣服をゆるめ、風を当てて体温を下げる

3.冷たい水を飲ませる(意識がある場合)

4.首や脇の下、足の付け根を冷やして体温を下げる

5.症状が改善しない場合は、速やかに医療機関へ連絡する

特に意識がない場合や、けいれんを起こしている場合は、
すぐに救急車を呼ぶ必要があります。

6. まとめ

熱中症は、適切な予防策を講じることで防ぐことができます。
日頃からこまめな水分補給や適切な室温管理を意識し、
万が一の際には迅速に対応できるようにしましょう。
特に高齢者や子どもは体温調節機能が未発達・低下しているため、
周囲の人がしっかりとサポートすることが大切です。
企業でも熱中症対策の意識を高め、
みんなで安全に夏を乗り切る工夫をしていくことが求められています。
暑さに負けず、健康的に過ごすために、ぜひ実践してみてください。

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Mybestpro Members

佐藤正治
専門家

佐藤正治(社会保険労務士)

masaharu社会保険労務士事務所

健康企業ナビゲーターとして、働く人たちの心身の健康にもじっくり向き合います。メンタルヘルス不調の原因を探り、企業に応じた対処法をアドバイスします。

佐藤正治プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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