ライフ・ワーク・バランスの本質について③
人材の定着に
ストレスチェックを活用するのはどうでしょう
ストレスチェックは
現在は従業員数50人以上の事業所が義務となっています
近いうちに
従業員50人未満の事業所も
義務化される方向で検討されているようです
ストレスチェックというものに
関心のない事業所も多いと思いますが
義務化されると
ストレスチェックをやらないわけにはいきません
ストレスチェック自体は
厚生労働省のホームページから
簡易調査票をダウンロードして
比較的簡単に実施は出来ると思います
ストレスチェックを実施するときには
個人情報の保護や
不利益取り扱いの防止のために
気を付けなければならない点はあります
ストレスチェックの質問項目を見てみると
人材の定着に活かせそうな
質問項目が結構あります
集団分析となると
全体的な分析しか出来ませんが
細かく調査票を見ることができれば
離職理由につながる部分が
発見できるかもしれません
従業員数が多い事業所では難しいと思いますが
従業員数50人未満の事業所であれば
細かく検証ができると思います
ストレスチェックが義務化されて
実施しなければならなくなるのであれば
人手不足対策にもつながる人材定着に活かしてみてはどうでしょうか
その為には
ストレスチェックの調査票に
正直に記載してもらうことが前提になります
正直に記載してもらうためには
記載内容に対しての不利益な取扱いをしないことを
理解してもらうことが大切ですし
正直に記載できるための
心理的安全性を醸成しておくことも必要です
特に離職率の高い事業所は
本当の離職理由を見つけるためにも有効なのではないでしょうか
従業員の方が離職するときに
本当の離職理由を語ることは
ほとんどないと思って良いと思います
一身上の都合ということで処理されて
給与面などが理由となっている場合が多いようですが
真の離職理由は違っていると思います
辞めていく従業員の方に
離職理由を聞いても
なかなか真の離職理由は語ってはくれません
真の離職理由を発見し
離職理由に当たる部分を改善しなければ
次々と離職につながる危険があります
離職率が高い従業員数50人未満の事業所にとって
真の離職理由を見つけ出すことに
ストレスチェックが活用できるような気がします