ハラスメント対策と理解は必要ですが・・・③
ワーク・ライフ・バランス
ライフ・ワーク・バランス
いわゆる両立支援として良く語られているのは
仕事と私生活
主に子育てとの両立のことが多いと思われます
もちろん少子化対策はとても重要な事ではありますが
今後直面するのは介護に関することだと思います
高齢化の進行
兄弟姉妹数の減少
共働き世帯の増加をはじめとする社会の変化により
介護をしながら働く労働者が今後
大幅に増えていく見通しのようです
経済産業省は2030年には
家族を介護する833万にのうち
約4割(約318万人)が介護をしながら働くと予想しているようです
子育てというのは
子どもの成長によって負担が軽くなることが多く
ケアの必要な期間などの先行きが
ある程度見通すことができます
一方
介護というのは
時間の経過とともに負担が拡大したり
負担か急激に変化したりするのに加え
ケアに関わる期間を見通すことが難しく
負担の個人差も大きいという特性があり
先行きを見通すことができません
このような特性から
仕事と介護の両立支援では
社員自身が必要な支援は何かを主体的に考えることや
企業が社員と丁寧にコミュニケーションを行い
1人ひとりの要望を引き出していくことが重要だと思われます
本来は
育児介護休業法という法律があるので
多く制度を活用できるはずなのですが
特に介護に関する部分はあまり知られていないという現実があるようです
介護休業法は
家族が直接介護することを想定しているのではなく
介護保険を活用して様々な介護サービスを活用しながら
介護をしていくことを想定したものです
介護休業は地域包括支援センターやケアマネージャーなどとの連携を構築して
介護サービスを活用して介護をしていくための
体制を準備するために使うものであり
自分で介護をするために使うものではありません
細かい法律の内容は省きますが
介護休業で取得できる休みの日数は
育児休業に比べるとかなり少なくなっているのは
そういった理由です
今後そういった介護に関する支援制度に関しては
広く周知していく必要性が検討されているようなので
そういったセミナーや研修が増えていくと思われます