ウェルビーング経営に向けて

佐藤正治

佐藤正治

テーマ:働きやすい職場作り

健康経営からウェルビーング経営へと
言われているのを聞いたことがないでしょうか?

健康経営という言葉はかなり広まっているような気がしています
多くの保険会社が健康経営推進のサポートをしていることも要因ではないでしょうか

健康経営というのは簡単に言うと会社が従業員の健康に気を配り
従業員の健康を維持することで生産性の維持を図るものです

従業員の健康だけでなくその他の幸せ
ウェルビーングにまで気を配り
さらに生産性や定着を図るのが
ウェルビーング経営ということになります

企業におけるウェルビーングを考えるときに参考になるのは、
「近江商人の三方よし」という視点がもともと日本にはあり
自分よし、お客様よし、社会よしという総合的な視点で
もともと日本が持っていたウェルビーング経営の思想だったということです

京セラの創業者である稲盛和夫氏が経営した会社では
「従業員の物心両面の幸福」が第一に掲げられていたそうです

ウェルビーングはアンケートなどのような形で
数値化できることが特徴です

同じように数値化できるもので
最近流行ってるのがエンゲージメントです

しかし、ウェルビーングとエンゲージメントは全く違うのものです
エンゲージメントはあくまで「従業員は会社を気に入って働いてほしい」という
企業目線からの考え方であるのに対し、
ウェルビーングは「そもそも人間は幸せに生きるべきである」という
人類目線なのです

幸せな従業員は生産性や創造性が高いというエビデンスがあるそうです
幸福度の高い社員は、そうでない社員よりも
欠勤率が41%低く、離職率が59%低く、業務上の事故が70%少ないという
研究結果もあるそうです

つまり幸せな人は創造性も生産性も高く、
ミスも少なく休んだり辞めたりしないということです

気を付けなければいけないのは
儲かるビジネスモデルを求めて、
ウェルビーングという流行りものを利用しようとしても、
本来の長期的利益には結びつかないようです。
いったん利益を忘れてウェルビーングを中心にすべてを考えることで、
会社は安定的に利益を上げていけるのではないでしょうか

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Mybestpro Members

佐藤正治
専門家

佐藤正治(社会保険労務士)

masaharu社会保険労務士事務所

健康企業ナビゲーターとして、働く人たちの心身の健康にもじっくり向き合います。メンタルヘルス不調の原因を探り、企業に応じた対処法をアドバイスします。

佐藤正治プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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