「受援力」~サポート・支援を受ける力 Ⅲ
「受援力」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
そもそもは内閣府防災担当の発信からで、読み方は「じゅえんりょく」です。
援助や支援を受けることの意味で、特に、被災地における災害ボランティアの
受け入れを指すことが多く、内閣府は受援を行うことができる「環境」や「知恵」を
「受援力」と定義し、その啓蒙普及活動を行っているそうです。
「受援」という単語は「応援」と対で使い、地方公共団体のための災害時受援体制に
関するガイドライン(概要)等に詳細が出ています。
年の初めの能登地方の地震をはじめ、東日本大震災などの大きな災害が起きた時に
ボランティアを地域で受け入れる環境・知恵などことを「受援力」(支援を受ける力」と
表しています。平時から災害に対する意識をもち「受援力」を高めておく必要性が
書かれています。ボランティア活動の基本などが示されていて、「受援力」を高めることが、
地域防災力の向上にもつながるようです。災害からの復興(レジリエンス)のためにも
普段から備えておくことは大切だと思います。
公立大学法人 神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション研究科教授の
吉田 穂波 先生が、「受援力」という言葉をもう少し広く転用・展開して
「受援力ノススメ」というパンフレットが作られています。
次回はそのパンフレットのご紹介をしたいと思います。