正規雇用労働者と非正規雇用労働者の不合理な待遇差の解消に向けて
一時期流行った「心理的安全性」という言葉をご存じでしょうか。
「心理的安全性」というと、まず思い浮かぶのは、安心してコミュニケーション」を取ることが
できる環境ではないでしょうか。
上司の顔色を伺いながら発言することしかできない職場には、心理的安全性があるという感じは
しません。同僚同士で話をするときにも、何らかのプレッシャー感じながら話をするのでは、良い
コミュニケーションを築くことは出来ないでしょう。
職場内で仕事に関係のある前向きな話をしているのに無言のプレッシャーを与えてしまうと、
せっかくの良い提案も生まれてこないような状況に陥ってしまいます。そのような状況が
続いていると提案をすることがムダに思えて、やる気を削いでいってしまい、結果的に無気力な
状況を作り出してしまうかもしれません。
他には、ストレスチェックの結果を正しく出すためには、心理的安全性が必要ともいわれます。
ストレスチェックシートに正直に記入してもらうためには、正直に記入した結果、不利益にならないと
思えるような仕組みをつくり上げ心理的安全性が担保されている必要があるといった使い方を
される場合もあります。
どれも間違えではないと思いますが、「心理的安全性」の本来の意味は、「心理的安全性」が
学習・イノベーション・成長をもたらすということです。
このあたりの事はエイミー・C・エドモンドソン著の「恐れのない組織」に詳しく書かれています。