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栗林英法 ・

時計をこよなく愛する修理のプロ

栗林英法 ・(くりばやしえいほう) / 時計職人

アンティーク時計修理・販売 フジヤマ時計店

コラム

セイコー V.F.A 修理 オーバーホール Cal. 3922A

2013年10月12日 公開 / 2014年8月5日更新

コラムカテゴリ:くらし

今回は前回フジヤマ時計店のホームページ内のブログでご紹介しましたV.F.Aと同じ型の色違いのV.F.Aのご紹介です。



今回は CMOS-IC (シーモス.アイシー)について少し書きます。     巷間言われているところでは
まず ICですが、IC(集積回路)には2種類ありまして、バイポーラ式とモス式
バイポーラの方は処理が高速で能力が高いのですが、消費電流が高いと言う欠点があり、モスは処理能力こそ遅いが、消費電流は低く、小型にすることが出来ると言う利点があります。
60年代後半では実用化のめどは無く、スイスやアメリカでは、バイポーラで開発が進められていたようです。
なんだか難しい話になりますが、、、、、、




シーモスICは ドクターハニーと言うスイスの物理学者が考案しています。セイコーにこれを使用することを提案、セイコーはこれを受け入れ開発に1年4ヶ月を費やし、ドクターハニー博士のシーモスICをインターシェル社(ドクターハニー博士の会社)とジョイントで完成させています。
しかし最初に作られたシーモスICは問題が多くすぐに改良されています。そして改良されたシーモスICこそこのV.F.Aに搭載されているシーモスICです。、、、ですが現代から考えると、まだまだ消費電流は高く、電池2個入っていますが、正常値で1年しか電池が持たないのです。



今回のV.F.Aはケースは研磨いたしまして、ガラスも極力傷を取り研磨いたしました。
機械の方は、オーバーホールで正常値の消費電流にすることが出来ましたし、カレンダーのずれも部品を出さず戻すことが出来ました。



末永く大切にされてください。

今回は宮城県からVFAの修理オーバーホールありがとうございました。




アンティーク時計修理・販売 フジヤマ時計店
連絡先:0977-22-8818
HP:http://fujiyama.ocnk.net/

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