土に還る　腕時計

2013年7月27日公開 / 2014年8月5日更新

テーマ：時計修理職人の日記　腕時計

コラムカテゴリ：くらし

今回はdencoの修復のご紹介です。
お分かりでしょうか？ケースは　めっきがはがれ、　風防はなく、時計の顔ともいうべき文字盤は色あせてしまっています。　この時計の放つオーラは、
もはや土に還ってもおかしくない状態です。
　

この状態でありながら、お客さんの依頼は、思い出がある時計で何とか修復したいとのことですので、　期待に沿えるように　がんばります。

ジャーンなんということでしょう、
外装は見ての通りです。　ケースは　再めっき仕上げで、　文字盤はリダンといって　書き換えをしました。　針は　新品の針を合わせ、風防と竜頭も交換しました。

今回の修復は　外装修復及び機械のオーバーホール修理でした。　さすがにここまで痛んだ、腕時計を修理することは、あまり、ありませんが、外装の仕上がり、時計の精度もそこそこに仕上がりお客さんにも喜んでいただけました。今回機械の画像を撮り忘れてお見せできなくて残念でした。
機械はA.Sでした。

アンティーク時計修理・販売　フジヤマ時計店
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