フラを笑顔で踊るコツ
フラの衣装は、貴金属などで作られた装飾品は一切身に着けず、天然の素材から作られたもののみを使います。今回は、フラを踊る際に使用される、代表的な衣装の種類と名前をご紹介します。
フラで用いる衣装の特徴
フラは、もともと神や精霊に祈りを捧げる伝統的な踊りです。
身につけるものにも気を配り、神からマナ、すなわち霊力をもらえるようにと願いを込めたのです。レイがその代表的なものと言って良いでしょう。
さらに、フラを踊る際の歌や捧げる神、土地のイメージに合うような衣装選びも行います。これは、昔から踊り手が衣装やレイなどを自分の手で作るときから行われてきました。
材料は、神からの恩恵を受けて育ったとされる、花など自然の中にあるものを使用します。こういった神への思いが古くから受け継がれているために、フラの衣装は特徴的なものとなっているのです。
ちなみに、フラを踊る女性の髪が長いイメージがあるのは、髪にはマナが宿るとされているからです。長い時の中で考え方や価値観などは変わっていく部分もありますが、フラの伝統を随所で感じることができます。
パウやムームーなどフラの衣装の名前
それでは、フラダンスで用いる衣装についてご紹介しましょう。フラダンスの衣装は、実に多様な種類があるのです。
パウ(スカ-ト)
フラの基本的な衣装です。
ウエストにギャザーが入っており、丈は短め。フラ独特の、腰の美しいラインや動きを魅力的なものにしてくれます。 レッスンの時はこのパウにTシャツを合わせます。
ティーリーフ・スカート
スカート部分が葉っぱ(ティーリーフ)で作られています。
フラの衣装のイメージでよく出るもののひとつではないでしょうか。
ムームー
主にアウアナを踊る際に用いられる衣装です。長めでゆったりとしている、ドレスのようなワンピースです。
ボタニカル・リゾートチックなデザインのものが多いです。
その他、無地のドレスなども最近ではよく見かけます。
可愛らしくて奥深い、ハワイアンジュエリー
フラを踊るときには、貴金属などの装飾品は一切身に着けません。身につけるのは、天然の素材から作られたもののみというのが一般的です。
アウアナでは、ハワイアンジュエリーのブレスレットを着用する場合もあります。ハワイアンジュエリーは何かの記念に作ることが多く、たとえば当ハラウではホーイケ(発表会)の時に作ったりします。
ハワイアンジュエリーはハワイの伝統的なジュエリーで、親から子へ伝えられる特別なジュエリーでもあります。
そして、ハワイで身近に感じられる自然をモチーフにしたデザインがメインで、それらひとつひとつには意味が込められているのです。
たとえば、スクロールという波のモチーフには、くり返される海の波のように「幸せが繰り返しやってきますように」という願いがあり、マイレという葉のモチーフには、「永遠を繋ぐ絆」という素敵な意味があります。
◇直線縫いでできる、フラダンスのパウスカートの作り方
◇フラダンスで身に着けるレイには3種類ある