夫の価値観を子どもに伝えたくない!ときの対処法

松尾聡子

松尾聡子

テーマ:子育て・親子関係

夫婦で価値観が違うことは
よくあることですが

それが子育てにも影響していると
ちょっと困ってしまいますよね。

子どもの前で夫を悪く言うことなく、
でも、偏った考えは持ってほしくない・・・

今日はそんな状況での
対処法をお伝えします。




●子どもに悪影響を与えたくないけど

夫婦で価値観が異なるときに
困った状況として、
たとえば、こんな場面があります。

ママ友からお土産に
お菓子をいただいて、子どもは大喜び!

ただ、賞味期限が切れていました。

自分は「ちょっとがっかりだけど、
うっかりやさんのあの人らしいな。
まあ、気持ちはありがたく受け取ろう」

と思ったけれど、夫は
「なんて礼儀知らずだ!」と

お子さんの前で、
ママ友のことを悪く言い始めてしまいました。

子どものお友だちのママでもありますから
「そんな言わなくても・・・」
と言ってみたものの

「おまえは甘い、
だから舐められるんだ」

と、夫はさらに不機嫌に。

子どもには、相手の親切や好意を
素直に受け取る人になってほしい。

ちょっとしたことで
「礼儀知らず」なんて
決めつける人になってほしくない。

でも、子どもの前で父親を否定することも
言いたくない・・・

こんな状況の場合です。



●どちらも間違いではない

この場合、
「好意は素直に受け取るべき」
という自分の思いも

「賞味期限を確認しないで
人にお菓子をあげるのは失礼だ」
という夫の考えも

どちらも、間違いではありません。

世の中には、
いろんな考え方や価値観があるのが
当たり前です。

そして、夫婦であっても、
同じ考えだとは限りません。

だから、ここで大切なのは
相手の考え方や価値観を
「否定はしない」ことです。

でも、もちろん自分の価値観だって
大事にしたいですよね。

では、どうすればいいでしょうか。



●具体的には・・・

夫の言葉に対しては
「あなたは、礼儀知らずだって思うんだね」

と、そのまま認めた上で

「私は、賞味期限のことは残念だけど、
お土産をくれた気持ちは嬉しいって思うよ」

と、自分の気持ちも
そのまま伝えればOKです。

子どもはそこで

「同じ出来事に対しても
いろんな捉え方や考え方があるのだ」

ということを学びます。

そして、そのやり取りの中で
「自分ならどうするか」を
子どもなりに考えることができるかもしれません。

お母さんの考え方がいいなあ、
と思ったら

「自分も、相手の好意はありがたく
受け取るようにしよう」

と思うでしょうし、

「でも、お父さんみたいに怒る人もいるから、
自分が誰かにお菓子をあげるときは
賞味期限は必ず確認しよう」

と思うかもしれません^^



●家族みんな、違っていい

繰り返しますが、
夫婦の価値観が違うのは
当たり前です。

夫婦だから、相手の価値観を
受け入れなければならない、
ということもありません。

大事なことは、
どちらが正しいのかをジャッジしたり、
勝ち負けを決めることではなく

「この人は、私とは違う考え方なんだな」

ということだけを
ジャッジせずに、認めることです。

妻も夫も、そして子どもも、
みんなそれぞれが
違う価値観や考え方を持っています。

それを認めた上で
「こんな考え方もあるんだよ」と

お互いに、自分の思いを「紹介」しあえると
ステキですね^^

家族のコミュニケーションで
困っている方は
こちらも参考にしてみてくださいね。


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松尾聡子
専門家

松尾聡子(カウンセラー)

Le Port(ル・ポール)

聞いて終わりではない、変化を起こすカウンセリング。知識だけではなく、実際に普段の生活ですぐに役立つ心のスキルを伝える講座。

松尾聡子プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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