登校しぶりを解決するための、最初の一歩

松尾聡子

松尾聡子

テーマ:子育て・親子関係

新年度が始まって2ヶ月が経ちました。

新しい学年、新しいクラスで
最初は緊張していたお子さんも
そろそろ慣れてきた頃でしょうか。

あるいは逆に
新しい環境に馴染めずに
不登校気味になった
お子さんもいるかもしれません。

お子さん自身も不安でしょうが
見守る親も
心配なことと思います。

今日は、そんなときの
親御さんに向けた考え方のヒントを
お伝えします。




●「不登校でもいい」と言われても・・・

今は、フリースクールもありますし
保健室登校や、別室登校もあります。

昔は、何がなんでも学校に行かなくては!
という考え方が常識でしたが

今は、学校に行くだけが正解ではない、
と言われるようにもなりました。

でも、親はやっぱり不安ですよね。

「この先、この子の将来はどうなるんだろう」

「できれば、行ってほしい」

「他の子みたいに、普通に行ってくれれば、こんなに悩む必要もないのに」

そんな思いがぐるぐるするものです。

だけど、本当は何より
子ども自身が不安でいっぱいなんですよね。

それもわかっていて、
そんな子どもの不安を受け止めたいけれど、

親も受け止める余裕がなくて、
そんな自分への罪悪感で
さらにつらくなってしまったりします。



●一人で抱え込みがちな問題だからこそ

こういう問題が起きたとき
お母さんは、一人で抱え込みがちです。

なぜかというと
自分の育て方が悪かったのか、とか
自分の性格に似てしまったからなのか、とか

必要以上に
自分を責めてしまい、

「私の責任だから、私がなんとかしなければ」

と思ってしまうことが多いんです。

だからこそ、
ここでお伝えしたいのが

「一人で抱え込まないでくださいね」
ということです。

じつは、もっと
周りを頼って大丈夫なんです。



●「チームで取り組む」気持ち

子どもが学校に行けなくなった原因は
一つだけではなく、
きっといろんなことが重なっているはずです。

そして、本当の理由は
子ども本人にしかわからないし、

さらに、子ども本人にも
わかってないこともあります。

それを、本人ではない
親が一人でどうにかしようとしても、
無理があるのは当然です。

だから、夫はもちろん、自分たちの親、
専門の相談機関、
そして担任の先生など、

子どもに関わる周りの力を借りて
チームで支え合いながら頑張ることは
全然アリなんですね。

「夫は忙しいし」
「親には心配かけたくない」

という気持ちもわかります。

だけど、
「実は、大事な相談があるから、力を貸してほしい」と

とりあえず
言ってみることはできます。



●先生にとっても、大事な問題

私も長崎市内の中学校に
別室支援員として
半年前から月に2回ほど通っています。

そこで、別室登校をしている
生徒さんたちへの
先生方の関わりも見てきました。

そこで感じたのが、
ほとんどの先生が生徒のことを真剣に考えている、
ということです。

学校に行けない生徒の問題は、
親だけでなく
先生にとっても大事な問題なんですよね。

だから、親だけ、先生だけが
それぞれ頑張るのではなく、

お互いに協力しあったり、
情報提供しあったりすることで、

何がこの子にとって最善なのか、
きっと一人で頑張るより
早く見つかるんじゃないかな、と思います。



●めんどくさい親と思われない?

先生に何度も連絡すると
めんどくさい親だと思われないだろうか、

という心配も
あるかもしれませんが

それは、それこそ全部を学校のせいにして
丸投げして文句ばっかり言う親の話です。

そうでなければ、
先生だって協力してくれる保護者の方が
絶対にいいはずです。

もちろん、先生にも
いろいろな方がいるので、

協力的でない先生や、
それこそ親に責任丸投げの
残念な先生もいるかもしれません。

そういうときは、
また別の方法を考えていきましょう。

お子さんや先生との
コミュニケーションについては
こちらもお役に立てると思います。


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松尾聡子
専門家

松尾聡子(カウンセラー)

Le Port(ル・ポール)

聞いて終わりではない、変化を起こすカウンセリング。知識だけではなく、実際に普段の生活ですぐに役立つ心のスキルを伝える講座。

松尾聡子プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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