「はて?」があなたを助けてくれる

松尾聡子

松尾聡子

テーマ:生きづらさ

今期の朝ドラ『虎に翼』ご覧になってますか?

私も、主人公・寅子の「はて?」が小気味良くて
楽しみに見ています。

この「はて?」が
自分自身の悩みや苦しみを
助けてくれるとしたら、どうでしょう?

以前、メルマガで書いた記事なのですが
とても反響が大きかったので
こちらでもご紹介しますね。




●「はて?」を感じる感覚

ちょっと前の話になりますが
他のテレビ番組でも

「自分の価値観にハテナを持つ」
という話がありました。

既存の価値観、世間の価値観に
「はて?」と感じる感覚、

これも
なかなか難しいと思いますが

自分の価値観に
「はて?」を持つことは、

さらに難しいことだなと感じます。

なぜかというと、
他者の意見に違和感を持ったときに

「はて?」は感じやすいですが

自分の価値観というのは
ずっとそれを基準に生きてきたので

そもそも、疑問の持ちようがない、
という状況だからです。



●「自分より相手を優先」という価値観

たとえば

「自分の気持ちより、
相手の気持ちを優先することが大事」

という価値観を持っているとします。

仕事が終わって
クタクタになって帰ってきて
休む間もなくバタバタと
夕食の支度をしていたら

子どもから
「車で迎えにきてー」と連絡が入ります。

疲れてるから行きたくない、
やることたくさんで時間もない。

でも、そんな私の気持ちより、
子どもの気持ちを大事にしなくちゃ。

と自分に言い聞かせて
迎えに行くのだけれど

どうしてもイライラが出てしまい、
子どもにも当たってしまって、

そんな自分に自己嫌悪で
さらにつらくなる・・・

そんな状況に
陥ってしまうこともあります。



●「自分の気持ちを大事に」と言われても・・・

そんなときに

「自分の気持ちを大事にした方がいい」
と言われても

「自分より、相手の気持ちを大事するべき」
という価値観が正解だと思っていたら

相手より、自分の気持ちを優先するなんて
できないものです。

だから、
このつらさから抜け出すためには

相手の気持ちや状況が
変わることを
待つしかなくなるわけです。

子どもが、お母さんのことを
気遣ってくれるようになるまで。

子どもが、自分で車を
運転できるようになるまで。

子どもの成長を待つしかない。

でも、成長したとしても、
お母さんの大変さを
気遣う子になるとは限らないし

運転免許だって
取らないかもしれません。

自分がラクになれるかどうか、
相手任せという状況は
無力感しか生み出しません。



●「はて?」を持つと可能性が広がる

こんなふうに
自分がつらくなってしまったときに

自分の価値観に
「はて?」を持ってみることを
思い出してみてください。

たとえば、
自分より相手の気持ちを大事にするとき、

自分が、
喜んでできることならばいいけれど、

我慢したり、
嫌々だったりしたら

逆に、相手に不満がたまったり、
嫌いになるかもしれない。

「はて?それは、どうなんだろう?」

それって、結果的に
相手を大事にしてることになるのかな?

それに、私の気持ちは
誰に大事にしてもらえばいい?

私と同じように

「自分の気持ちより
相手の気持ちを大事にするべき」

と思っている誰かが

私の気持ちを大事にしてくれるのを
待つしかないのかな?

・・・と
「はて?」を持つと思考が広がります。

そうすると、
新しい可能性が見えてくるのです。



●あなたをつらくする価値観はありませんか?

こんなふうに
「何かがつらい、きつい」
と思ったときこそ

「はて?」を持つことが
自分を助けてくれます。

たとえば、夫婦生活の問題で

「夫婦なら相手が求めたら応じるべき」

という価値観で
毎日がつらくなっているとしたら。

「自分のイヤだという気持ちより
夫の性欲を優先するべき」

という価値観で、
どんどん夫を嫌いになっているとしたら。

その価値観を見直してみることで
新たな解決策が見えてくるかもしれません。

こちらも、価値観を見直すヒントになるはずです。

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松尾聡子
専門家

松尾聡子(カウンセラー)

Le Port(ル・ポール)

聞いて終わりではない、変化を起こすカウンセリング。知識だけではなく、実際に普段の生活ですぐに役立つ心のスキルを伝える講座。

松尾聡子プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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