『封じられてきた声 映画界の性暴力』から考える、夫婦のセックスレスの課題
先日、長崎の男女共同参画センター
「アマランス」主催の
「DV根絶のための連続講座」を
受講してきました。
講義をしてくださったのは
弁護士、警察官、子ども支援センターの方などです。
昔は、DV、暴力というと
「身体的暴力」であり
法律もそれに基づいていたわけですが、
現状はそればかりではないんですよね。
「精神的暴力」「性的暴力」も
同等に扱うべき、ということで
DV防止法の改正法が
令和5年、5月12日に成立し、
令和6年、4月1日に施行予定だそうです。
というわけで、今回はその中でも特に
夫婦の性的DVについてお伝えします。
●よく聞くこんなセリフも・・・
日常的に自己価値を下げられる言動で
精神的に追い詰められる状態を
精神的暴力と言われます。
家庭内だけでなく、
職場などでも行われますよね。
そういううパワハラ、モラハラも
精神的虐待です。
そして、よく聞くこんなセリフ、
「夫婦なんだから、セックスするのは当たり前」
「拒否するのは、妻としての義務を果たしてないことになる」
「結婚してるんだから、避妊する必要はない」
「夫の性欲を解消するのは妻の役割」
その結果、当たり前のように行われている
「同意のない性行為」、
その結果としての、望まない妊娠。
これも実は、夫婦であっても
性的暴力、つまり性的DVなんです。
「夫婦なんだから応じなければならない」
という思いが
当事者自身も、それが暴力であることを
認識しにくくさせてしまい、
それが性的DVの悪化、長期化につながっています。
こんなふうに、虐待やDVは
被害を被害と思わせないように
コントロールさせてしまうのが特徴です。
●夫を訴えたい?
といっても、
それが性的DVであったとしても
実際に夫を訴えたいとは
思ってない人が多いのではないでしょうか。
ただ、「夫婦だからするのが当然」
という常識よりも
「するのがつらい」という
私の気持ちをわかってほしい。
「愛してればできるはず」
「オレの性欲はどうしてくれる」
という言葉が生み出す罪悪感で
身体だけじゃなく、心も攻撃することをやめてほしい。
好きで一緒になった夫です。
ただ、大事に扱ってほしい。
したい方の気持ちだけでなく、
したくない方の気持ちも聞いてほしい、
そう思っている方が
多いのではないかな、と思います。
●わかってもらった、その先に
でも、気持ちをわかってほしくても
なぜしたくないのか、
わからなくて説明できなかったり、
説明できたとしても、
そこからどうやって、夫婦関係を
再構築していけばいいかわからない・・・
そこで、悩んでいる、という方も
いらっしゃるかもしれません。
そんな方は、ぜひ一度、
お話に来てくださいね。
●「法律に頼る」という選択肢
ただ、夫がまるで聞く耳を持たず、
改善の余地が見出せない。
このままでは、
身体も心も壊れてしまいそうだとか、
お子さんにも悪影響を及ぼしていて
自分ではどうにもできない場合は、
「法律に頼る、という選択肢がある」
ということも、
ぜひ、知っておいていただけると嬉しいです。
そして、先ほどのよく聞くセリフに
自分を責めてしまいそうなとき、
それは、とても理不尽な言葉であること、
自分が悪いわけではないことも
思い出してくださいね。
セックスレスについては
こちらの無料メール講座も参考にしてください。