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よく「他人は変えられない」と言われます。
だから「自分が変わろう」となるわけです。
たしかに、相手を変えようとするのは
とてもむずかしいです。
それより、自分を変える方が早いし
自分もラクです。
ですが、なぜか、ラクになるどころか
どんどんつらくなってしまう。
そして結局、状況は何も変わらない。
なんなら、どんどん悪くなっている。
どうして、こんなことになっちゃうのか・・・
について、お伝えします。
●「自分を変えよう」がつらくなる仕組み
「自分を変えよう」が
うまくいかないときに起きていることは
「自分を変える」ではなく
「自分の意見を変える」
になっていることが多いんです。
つまり、自分の言いたいことよりも
相手の意見を優先したり、
自分の気持ちを抑えて我慢する、
というように
自分の「意見や感情」を変える(抑える)
方法を選んでしまうんです。
それは、自分の本当の感情や考えを
自分が否定してしまうことになりますし、
そうすると、行き場のなくなった
自分の気持ちが
どんどんつらくなるのは当然です。
そして、そういう場合、
結局、状況は何も変わりません。
というより、相手はそのままだし、
自分はさらに我慢することになるので
状況はさらに悪くなっています。
●本当の意味で「自分を変える」ポイントとは
では「自分を変える」というのは
どういうことだと思いますか?
本当の意味で
「自分を変える」ためのポイントは
2つあります。
それは、自分の意見を変えることでも
感情を抑えることでもなく、
自分をつらくする
「物事のとらえ方」、
そして
「コミュニケーションの方法」を
変えることなんです。
たとえば。
夫に「帰りに牛乳を買ってきて」
とメールで頼んだら
家族の誰も飲まない
低脂肪乳を買ってきた、
という出来事が起きたとします。
「いつも飲んでる牛乳くらい
把握しておくべきでしょ!」
「どーすんのよ、この低脂肪乳」
というイライラが
「なんで私は、こんな人と
結婚しちゃったんだろう」
「買い物一つ、まともにできない人と
これから一生をともに過ごすなんて・・・」
と、ネガティブな思考を加速させてしまいます。
でも、せっかく買ってきてくれたし、
イライラする自分を変えないと、と考え直し
我慢して「ありがとう」と
ニッコリしてみる。
夫はいいことしたと思って
ご機嫌だけど
自分はそんな夫の笑顔に、
さらにウンザリ度が増す・・・
ということが起きるわけです。
●「物事のとらえ方」を変えるコツ
では、こんな状況での
とらえ方を変えてみましょう。
まず「いつも飲んでる牛乳は、把握するべき」
という思いが浮かんだわけですが
「把握するべき」という
「すべき思考」が
自分をつらくしちゃうんですね。
そこに気づいたら
「別に、いつも使っているものを把握するべき、
とは限らないとしたらどうだろう?」
というふうに
「すべき思考」をなくしてみます。
すると
「まあ、いつも買い物してるわけじゃないから
気づかなくてもしょうがないかな」
と、出来事のとらえ方が変わり、
自然とイライラしなくなります。
●「コミュニケーション」の変え方
ついでに、コミュニケーションも
変えてみるとしたら
「ありがとう!
それでね、じつはみんな
〇〇牛乳の方が好きだから、
今度は、こっち買ってきてくれると嬉しい」
というように言えば、
夫を傷つけることなく、
自分も我慢することなく、
言いたいことを
ちゃんと伝えることができます。
夫も、次回は間違えずに買うでしょうし、
そうなると、
「未来の不満」も回避できます。
●不満は、より心地よく生きるためのサイン
こんなふうに、
今、つらいな、イヤだな、
と感じていることは
自分が心地良く生きるために
「変えること」があるよ、
と教えてくれている、
大事なサインです。
自分の気持ちを抑えて
我慢することではなく
自分の気持ちを大事にしながら、
生きづらさを
変えていきましょうね。
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