未来への不安が頭から離れなくてつらいとき

松尾聡子

松尾聡子

テーマ:心のととのえ方

「1週間後にある憂鬱な予定のことを考えると、
今から気分が暗くなってつらい」

というお話を聞きました。

そういうこと、ありますよね。

憂鬱なことや大変なことがあると
わかっていると、

そのことが頭から離れなくて、
気になって、不安でいっぱいになってしまう。

今が楽しくても、
1週間後のことを考えると
とたんに楽しめなくなってしまう・・・

せっかくの楽しい時間が
もったいないなと思うけれど、

なかなか、気持ちはすぐには
言うことを聞いてくれません。



●悩みの正体とは

実は、
人が悩んでいるときというのは

ほとんどが
「未来」のことか
「過去」のことを考えています。

悩みの正体とは、

今ではない「未来」への
「不安」や「恐れ」。

そして、

今ではない「過去」への
「後悔」です。

逆に、常に「今」のことだけを
考えているときには、悩みは起きません。



たとえば、1週間後に
嫌いな人に会わなくてはいけないとき。

「またイヤミなことを言われるかもしれない」

「いやだなあ、
なんて返事すればいいんだろう・・・」

と、考えている「今この瞬間」に
意識を向けてみましょう。

そこには、嫌いな人はいなくて、

それどころか、
誰も自分を傷つける人のいない
自分の家のリビングで

心地よいソファに身体を預け、

目の前には、
温かなカフェオレと
お気に入りのお菓子があるかもしれません。

そこには、
悩みは存在していないはずです。


●未来は「今、ここ」の積み重ね

1週間後の未来に、
たしかに、大変なことやつらいことが
あるかもしれないけれど、

それは、その1週間後のその時間だけ、
精一杯対応すればいい。

今の穏やかで幸せな時間まで、

1週間後のその出来事に
染めちゃったらもったいないですよね。

時間は「今、ここ」の積み重ねです。

だから、幸せな「今、ここ」を
積み重ねることは

未来の不安な姿を
変えてくれるかもしれません。

私は今、自宅でこのコラムを書いていますが

もしかしたら、明日はコロナにかかって
寝込んでいるかもしれないし

今夜、地震が起きて
日常が変わるかもしれません。

でも、まだ見ぬ未来への不安で、
この時間を不安と恐怖で過ごすより

窓の外に広がる白い雲と山々を眺め、
コーヒーを飲みながら、

こうしてパソコンに向かっている
穏やかなひとときを楽しんでいます。

あなたの「今」を心地よくするヒントは
こちらでもお伝えしています。

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Mybestpro Members

松尾聡子
専門家

松尾聡子(カウンセラー)

Le Port(ル・ポール)

聞いて終わりではない、変化を起こすカウンセリング。知識だけではなく、実際に普段の生活ですぐに役立つ心のスキルを伝える講座。

松尾聡子プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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