「光熱費に異常に厳しい夫」が快く暖房をつけてくれる伝え方

松尾聡子

松尾聡子

テーマ:発達障害・アスペルガー

コロナの感染者がまた増加傾向ですね。

外出を控えて、
おうちで過ごそうと考えている方も
いらっしゃると思いますが、

物価や光熱費の値上げで、
おうちで過ごすにも
家計的になかなか厳しい状況だと思います。

でも、これからどんどん寒くなりますし
適切に暖房器具を使っていくことも
家族の健康のためには大切です。

ところが・・・


●光熱費にうるさい夫

「電気代がかかる」と
暖房を消してしまう夫に困っている・・・

そんなご相談をいただきました。

暖房だけでなく、
テレビや照明もすぐに消してしまうし

水の使いすぎにも厳しく怒るので

夫がいると
家族がみんなビクビクしてしまい、
リラックスできない、

ということでした。

たしかに、何かするごとに

「また文句を言われるのではないか」
と顔色をうかがって過ごすのは、

とてもストレスですよね。


●単なるケチではない場合

お話を聞いていくうちに

どうやら夫の光熱費へのこだわりは、
単に「節約家」とか「ケチな人」というだけでなく

アスペルガーの特性かも、
ということがわかってきました。

自分のお金が減る、
という感覚がとても苦手だったり

損をすることに、
ものすごく抵抗感があったりするんですね。

でも、自分の趣味やコレクションには
湯水のようにお金を使う場合もあって

だからこそ、家族は

「なんなの??自分ばっかり!」と、
さらにイライラが増したりしちゃいます。

もちろん、特性の出方は
人によって違うので

すべてのアスペルガーの人が
そうだというわけではありません。

ただ、悪気があってやっている場合と
特性でそうせざるをえない、

ということでは
こちらの受け取り方も変わるし、

何よりも「どう対応するか」
という対策も変わってきます。


●夫が快く暖房をつけてくれる対策とは

たとえば、
この場合は夫が安心できるように

電気をつけたり消したりすることと
つけっぱなしにする場合の
電気代の違いについて

ネットで情報を探して
プリントして見せてあげたり

(短時間でつけたり消したりすると、
逆に照明の消耗が激しくなったりするそうです)

風邪やインフルエンザなどになった場合の
金銭的なリスク(病院代など)と

節約で得られる金額とを
数字で比較して見せたりすることで

夫も納得して、
暖房を使ってくれるようになったそうです。

クライアントさんも
「電気について調べるのは大変でしたが、
私も節電について
知識が得られてよかったです」

とおっしゃっていました。


●特性を知って、上手に対応しよう

こんなふうに、
アスペルガーの人は
自分のこだわりが強い反面、

理論的に納得できると
すーっと受け入れてくれるという

とても素直で
真面目な部分もあります。

だからこそ
「この人、理解できない!」と
あきらめて距離を置く前に

特性を知って
対応の仕方を学ぶことで

ちゃんと信頼関係を築くことは
できるんですね。

「夫のことが理解できない・・・」
と困ってしまったときは

まずは、お話を聞かせてください。

一緒に対策を考えましょう。

うちの夫もアスペルガーかも?
と気になった方は、

こちらの無料メール講座がお役に立てますよ。

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松尾聡子
専門家

松尾聡子(カウンセラー)

Le Port(ル・ポール)

聞いて終わりではない、変化を起こすカウンセリング。知識だけではなく、実際に普段の生活ですぐに役立つ心のスキルを伝える講座。

松尾聡子プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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