「夫はアスペルガーかも?」が結婚前に見抜けない2つの理由

松尾聡子

松尾聡子

テーマ:発達障害・アスペルガー

夫がアスペルガーかも、とか
夫が宇宙人みたいで困ってる、などと

お友だちや親に相談したときに
よく言われるのが

「なんで、結婚する前にわからなかったの?」
という言葉です。

そう言われると、

「見抜けなかった私が悪い」

「自分で選んで結婚したんだから
自己責任と言われてもしょうがない」

「なんで、私はわからなかったんだろう・・・」

と、さらに自分を責めて
つらくなっちゃう方が多いです。



でも、これは
「見抜けなくて当然」なんです。

たしかに、アスペルガーなどの発達障害は
生まれつきの脳の機能障害なので

結婚してから
アスペルガーになったわけではありません。

では、なぜ、結婚前に
見抜けないのでしょう?

その理由を2つ、お伝えします。

(1)家ではスイッチオフになるから

アスペルガーの人には、なんとなく

自分の言動をそのまま出すと
うまくいかないことがある、
と、気づいている方もいます。

そうすると、外では
頑張っちゃうんですよね。

なので、周囲の人はそれほど
特性を感じなかったり、
逆に、感じのいい人、と
思われることも多いんです。

その分、家に帰るとスイッチオフ!になるわけです。

だから、結婚前にデートしていたときは
頑張っているから気づかなくても当然。

結婚後に、初めて
スイッチオフの姿を見ることになります。



(2)「役割の変化」が苦手だから

結婚前は、彼女と会っているときは
恋人としての役割だけでよかったのが

結婚すると、恋人から夫になり、
子どもができると父になります。

そうすると、必然的に
求められる役割が変化したり、増えたりします。

たとえば、社会人として会社に行きつつ、
夫として妻のおしゃべりに付き合いつつ
父として、子どものおむつを替える・・・

それも、時には同時に。

アスペルガーの人は
自分の役割を臨機応変に変えることが
苦手な人が多いです。

さらに、マルチタスクも苦手なので、

同時に、いろんな行動や役割を
求められると
ストレスがかかります。

ストレスがかかると
特性の現れ方が強くなるので

イライラしたり、キレたり
だんまりになったり・・・

という状態が多くなるんです。



だから、もしも
「結婚前にわからなかったの?」
と言われたとしても

自分を責める必要はまったくないし、

夫に対しても
「ネコかぶってたんだ!」
「だましたのね」
と責める必要もありません。

大事なことは
これから先、どうしていくか、

それを考えて、
夫婦が心地よく過ごせる方法を
いろいろと試していく、ということです。

そのための、最初の一歩!

こちらをお役立てくださいね。

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松尾聡子
専門家

松尾聡子(カウンセラー)

Le Port(ル・ポール)

聞いて終わりではない、変化を起こすカウンセリング。知識だけではなく、実際に普段の生活ですぐに役立つ心のスキルを伝える講座。

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