別れたいけど、別れられない「サンクコスト」の罠とは?
「最近、夫と話すとイライラする」
そんな気持ちがもう何ヶ月も続いている、
というご相談をうかがいました。
一緒にいるだけでイライラして
もう、会話もしたくなくて、
「もしかしたら、もう、夫のことを
好きじゃないのかもしれない」
否定しようと思っても
ふと、こんな気持ちがよぎってしまう。
「そんなに嫌いなら、離婚すればいい」
という人もいるかもしれませんが、
離婚というのは
経済的な問題や子どものこと、
仕事のことなどが絡み合ってくるので
自分の気持ちだけで
簡単に決めるわけにはいかない、
そんな場合が多いです。
●よくやりがちな対処法
そういう場合は
家庭内別居の状態でやりすごしたり、
夫に関係なく
他に楽しみや趣味を見つけたりして
自分の世界を充実させたりする、
ということもできます。
夫に注目すると、
嫌いな気持ちがどんどん膨らむし、
不快になるのであれば
そうやって、
夫から注目をそらすことで
心穏やかに過ごせて
家庭内がギスギスしないですむのならば、
それもアリです。
●人生をやり過ごすだけ
ただ、それでは結局、
問題は何も解決できないまま、
時が流れるだけなんですよね。
せっかくの人生を
気持ちをやり過ごすことで
使ってしまうのは、
そして、嫌いだなあと思う相手と
我慢しながら過ごしていくのは
なんだかもったいないですよね。
では、問題を解決するのを
邪魔しているもの、
つまり、夫を見ないように
やり過ごす方法を
選ばせているものって、
なんだと思いますか?
●解決を邪魔している正体は
それは、夫に対する
「レッテル貼り」です。
どんなレッテル貼りかというと、
多くの場合が
「この人には、言っても通じない」
「わかりあえない」
というレッテルです。
いやいや、実際、
何度言っても通じないし、
これまでも
いろいろ話し合ってきたけど
全然わかりあえないし!
と感じた方もいるかもしれません。
では、ちょっと
自分に問いかけてみましょう。
本当に今まで、一度も、
話が通じたことはなかったですか?
出会ってから一度も、
わかりあえたことはなかったでしょうか?
もし、本当に一度も話が通じたことがなく、
わかりあえたことがないとしたら、
どうしてそんな相手と
結婚までしたんだろう、
と、考えてみましょう。
まあ、昔なら、
親が決めた相手と
無理やり結婚させられることも
あったと思いますが
今の時代は、
なかなかそこまでの状況は
ないような気がします。
●解決の可能性を見つけるために
ということは、
話が通じることも、
わかりあえることもある、
ということなんです。
たとえば、今まで
夫に話しかけても
いつも上の空だった・・・
という場合、
その場面をよく思い出してみると
夫がテレビを見ているときが
多かった、と気づくかもしれません。
そうすると、
夫がテレビを見ていないときに
話しかけるタイミングを変えてみると、
じつは、聞いてくれるかもしれません。
他にも、言葉の選び方、
言い方、話す順番、目線を合わせる・・・
などなど
通じるやり方はいくらでもあります。
ただ、レッテルを貼ってしまうと、
そういうたくさんの可能性が、
全部、見えなくなってしまうんです。
●心のクセを外していこう
自分の可能性を狭くしてしまう
レッテル貼りは
実は、自分が持っている
「心のクセ」の一つです。
心のクセを外していくと
嫌いな夫とも、
また違う関係性がつくれるかもしれません。
どうせ一緒にいるならば、
少しでも心地よい関係性でいられた方が
自分の人生の質を
上げることになりますね。
「私には、どんな心のクセが
あるんだろう?」
「外してみたいなあ」
と思った方は、
こちらで一緒に外してみましょう。
夫婦関係を確実に変えてくれる
会話のヒントは
こちらも参考になりますよ。