夫へのイライラから抜け出す方法
●痩せると夫が傷つく?
以前に見たテレビ番組で、
印象に残っている夫婦の話があります。
内容をざっくりとご説明すると
こんな感じです。
もともとぽっちゃり体系だった女性が、
太っている女性が好みだという男性と出会いました。
ふたりは結婚。
夫は、妻に食べさせることに
喜びを感じるタイプで
どんどん料理を作っては
妻に食べさせました。
もちろん、妻はどんどん太ります。
その結果、妻は
自分では動くこともできないほど太り
命を落とす危険を
医師に告げられてしまうのです。
妻は、ようやく
痩せることを決意しました。
でも、ダイエットを頑張る妻を見て
夫は
「もう、自分は必要ないのか」と悩み、
そんな夫を見て、妻も
夫の愛をないがしろにしている気がして悩み、
だんだん夫婦仲も
悪くなっていきました。
このお話のポイントは、
妻がダイエットをすることで
「夫の愛をないがしろにしている」
と感じていることです。
今まで自分のために
献身的に料理をして食べさせてくれた夫。
夫の料理を拒否するということ、
太っている自分が好きだという
夫の気持ちに反して、痩せようと思うこと、
それは、
夫の愛を拒絶することになってしまう。
と、感じてしまったんですね。
自分の命がかかっているのに。
●誰のための「愛」なのか
ここで、大事なポイントです。
そもそも、それって
夫の「愛」なのかな?
ということです。
本当に妻を
大事に思ってくれているのなら、
妻の命が危ないのに
単に自分の好みのために
もっと太らせようとするのかな?
と思いませんか?
夫が妻に食べさせていたのは、
妻のためと言いつつ
妻が太っていくのを見るのが嬉しい、
という
「自分の喜び」のためですよね。
もう少し、深堀りするなら
自分がいないと
妻が生きていけないようにすることで
自分の存在意義を確認するため、
という思いが
無意識に存在しているかもしれません。
つまり、妻への「愛」というより
夫の自分自身への「愛」です。
●共依存とは
でも、それを夫婦ともが
「妻への愛の形」
と思い込んでしまっているので
それをやめてしまうと、
そこに愛はなくなってしまうと
思っちゃいます。
だから、それを拒否する妻は
罪悪感を持ち
拒否された夫は
怒りを感じるんですね。
こんなふうに、
誰かの価値観、感情、考え方が
相手にとってもすべてであり、
同じであるべきだと思うこと。
これを「共依存」と言います。
「キミを愛しているから」
「あなたを愛しているから」
この言葉は、時に、
本当の愛を見えなくすることがあるんです。
●共依存から抜け出す最初のステップ
「もしかして、
私たちも共依存気味なのかも?」
と気づいたときに
そこから抜け出る
第一歩をお伝えします。
共依存になっているときって、
自分の感情より
相手の感情を優先しがちです。
すると、必然的に、
自分の感情が
自分でわからなくなってしまっています。
なので、まずは
「自分が何を感じているのか」
「どうしたいのか」
夫に何か言われたときに、
ふっと浮かんだ感情に
「注目する」練習をしてみましょう。
不満や、嫌な気持ちを認めるのは、
最初は怖いかもしれません。
でも、別にそれを
「すぐに」夫に言わなくても大丈夫なので、
安心して、確認してみてくださいね。
●2つめのステップ
自分の中の
ネガティブな気持ちに慣れてきたら、
次のステップです。
いよいよ、それを夫に
「教えてみる」ことができます。
大事なのは、
拒否するとか、否定する、ではなく
「教える」というスタンスです。
具体的に言うと
「イヤなのよ」「したくないの!」
ではなく
「ほんとは、私はこうしたいんだよね」
「じつは、こうするのが好きなんだ」
という感じで、
自分のほんとの気持ちを
教えてあげることがオススメです。
●「教えてあげる」ことの大切さ
なぜかというと
実は、共依存の関係に
なっているとき
自分の気持ちと
相手の気持ちは同じだと
思っているため
夫は、こちらが
嫌な思いをしていることに、
気づいてないことが多いんです。
「いやだって言ってないし
あなたも嬉しいんでしょ?」
と悪気なく思っているわけです。
それが、知らない間に
大事な妻に負担を与えていたり
最終的には、妻に嫌われてしまったり・・・
なんてことになるのは、
おそらく、夫も望んでないはずです。
だから、教えてあげることは、
お互いのために、とっても大事です。
自信を持って、
ほんとの気持ちを教えてあげてくださいね。
日常で使える会話のヒントはこちらでもご紹介しています。
合わせて活用してみてくださいね。