いじめ・モラハラから抜け出す考え方の秘訣

松尾聡子

松尾聡子

テーマ:生きづらさ

最近は夫婦関係だけでなく、
いじめや依存症、拒食・過食などのご相談を
いただくことも増えています。

いじめというと、最近はSNSなどの
ネットを使ったいじめも増えていますね。

先日、中学生のA子さんから
ネットいじめについてご相談をいただきました。

詳細はちょっと伏せますが

あるグループについて
冗談めかして
批判するようなことをつぶやいたら

批判した部分のみ
切り取られて拡散されて

グループ以外の不特定多数の人からも
誹謗中傷のメールや書き込みが
来るようになったというものです。

攻撃する方は、自分たちは正義であり
良かれと思って叩いているわけですから
悪気がない分、たちが悪いです。

こういうこと
大人の世界でもありますよね。



具体的な解決の方法については

弁護士さんやネットの専門家、
あるいは学校の先生などの力を借りて
やっていくこととなりますが

A子さんの心のケアも大事です。

顔の見えない相手から
一方的に悪意を向けられるのは
とても怖いし、不安です。

何よりも、A子さんは
「解決できない」という希望のなさで
いっぱいになっていました。

それは
「あんなことをうっかり言っちゃった自分が悪い」

という自分を責める思いから
生まれたものです。

自分が悪いんだから
どんなにつらい思いをしてもしょうがない。

解決なんてできるわけないし
しようとしてはいけない。

そんな思いがあったんですね。



たしかに、公開されたSNSで
そんなことを言ってしまったA子さんにも
落ち度はあります。

でも、ちょっと考えてみてくださいね。

それって
不特定多数の人から

何ヶ月も一方的に
攻撃されるほどの「落ち度」でしょうか?

誰だって、普通に生活していたら
何らかの落ち度はあります。

何の落ち度もない人はいません。

落ち度があったら、
反省して、

謝るときは謝って、

そして先に進めばいいんじゃないかなと
思います。

みんな、そうやって
いろいろやらかしながら
生きています。



それに、攻撃する人たちの言動には
何の落ち度もないのでしょうか?

すでに、そうやって
SNSで顔を出さずに
人を攻撃することこそ

実は、
名誉毀損罪、脅迫罪、侮辱罪などが
適用されることもあります。

また、そういうことで
訴えられたという事実は

それこそ
人生の落ち度となりますよね。



同じことは
夫婦関係でも言えます。

それが、モラハラの関係性に
つながってしまうことがあるんです。

たとえば

「夫がイライラしてるのは
私の家事が下手だから」

「夫が不機嫌なのは
私が夫の意見に反対したから」

と、夫のイライラや不機嫌を
全部自分の責任として
引き受けてしまうような場合です。

自分に落ち度があるから
言いたいことも言ってはいけないし

常に、夫のご機嫌を
取らなければいけない・・・

そう感じてしまうんですね。



でも、そもそもそれって
それほどの落ち度でしょうか?

誰だって、得意なことや
苦手なことってあります。

イヤなことをイヤと言う
自由もあります。

イヤなことをイヤだと断ることが、

苦手な家事がうまくできないことが、

常に自分を犠牲にして
ご機嫌取りをしなくてはならないほどの
落ち度でしょうか。

「自分にも、たしかに落ち度はある。
でも、それほどの落ち度なのかな?」

ということを
ちょっと冷静になって考えてみること。

そうすると
解決策を探す思考が生まれます。

どうしても自分のせいにしてしまう・・・
という方は

解決策を
こちらで一緒に考えてみましょう。

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松尾聡子
専門家

松尾聡子(カウンセラー)

Le Port(ル・ポール)

聞いて終わりではない、変化を起こすカウンセリング。知識だけではなく、実際に普段の生活ですぐに役立つ心のスキルを伝える講座。

松尾聡子プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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