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塩原真貴プロは信濃毎日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

エアコンシーズン到来。天井埋込型のダクトエアコンのトラブル事例

塩原真貴

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テーマ:リフォーム

「天井に水染み」というサインを見逃すな


【昨年7月下旬、OBからのメール】
○○です。お世話になります。
先日20年点検のお葉書をいただいておりますが、昨年屋根を修理したこともあり、もう1~2年後にお願いしようかと考えておりました。
そこでセルフチェックをしたところ、2Fの寝室天井に水の染みを発見し、直近では水滴が垂れることもありましたのでご相談です。

天井板の水染み

症状からすると他にも2~3ヶ所で見られるエアコン配管(業務用エアコンを各部屋にホースで分配)の結露によるもののようにも思えるのですが、2Fの寝室のこの位置にエアコン配管があるとも思えず、屋根修理の影響なのかどうか不安があります。
屋根裏に上がれば見えるものなのか、点検をお願いすれば見ていただけるところなのか、ご教授いただければと思います。

図面と写真を添付しますのでご確認願います。
以上宜しくお願い致します。

後日小屋裏に入って調査


ダクトエアコンの断熱ダクト表面に結露が発生しているのではないかと考え、天井点検口から見てみると・・・。






夏の小屋裏(屋根裏)空間は60℃以上になることもあり、その空間の中にエアコンの冷風(18℃~25℃)が送風されるダクトの外表面で結露が生じ、水滴化し、
防湿シート継ぎ目から天井板に、ということが確認できました。

断熱された空間内にダクト配管するのが安全

エアコン室内機本体を天井に埋込む形式は古くからあり、1階天井と2階床の階間部に設置されることが多いです。
今回のケースは2階の天井に埋め込まれており、新築当時室内機本体は防湿気密シートで囲われ、そのうえにグラスウール断熱材200㎜厚で囲われていました。

その後機械の入替工事が2回あり、その際気密シートは撤去され、断熱材で覆われなくなってしまいました。
対策として、
1、ダクトをさらに断熱力の高いダクトに更新する
2、小屋裏空間を「断熱材で囲われた空間」に変更し、酷暑日でも40℃以下の室内空間とする
を実施しました。



屋根のすぐ裏には通気層を設けるべし~「通気くん」というこの字型の段ボール部材を使っている


ダクトを更新


吹込み断熱材(グラスウール)300㎜施工


遮熱も期待できる防湿気密シートを貼り、これで小屋裏の温度上昇が緩和される

たかがエアコンの結露水とあなどることなかれ。
見逃がしそのまま放置していると、濡れた断熱材はほとんど断熱材としての役割を果たせずさらにダクト表面の結露が酷くなります。
結露は冬起こるもの、と一般的には思われていますが、夏の結露は壁の中や小屋裏で起きていることがあり、梁や柱など躯体が腐らせる恐れもあります。

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専門家

塩原真貴

株式会社Reborn

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