米国債、デフォルト(債務不履行)回避で原則合意!それでもくすぶるリスク
2021年6月に金融庁が公表した「NISA・ジュニアNISA利用状況調査(令和2年12月末現在)」によると、
つみたてNISAの口座数は302万2,422件、前年の1.6倍の伸び。
特に20~30代の若年層は7~8割増と激増しました。
『自分の将来、このままで大丈夫だろうか…』
危機感を覚え、ネットや友人知人から様々な情報を得て、資産運用の重要性に目覚め、非課税制度のメリットを使わない手はない!!という若者が増えた結果でしょう。
つみたてNISAの投資信託では投資家の含み益が平均20%を超えたとの報道もありました。
つみたてNISAは半数近くがネット証券での口座開設、購入商品は投資信託が85%以上を占めています。
中には、口座開設したものの、
- どの商品を購入してよいか分からない
- 始めるタイミングを見定めている
- 金融機関に言われて口座開設しただけ
と、大変もったいない状況も少なからずあるようです。
大縄跳びに入る時みたいに、「タイミングを見て」いるのは時間の無駄。
サッと前の人に続いて飛び込まないと、いつまでも目の前で大繩がグルグル回っているだけ。
ジャンプはできません。
また、つみたてNISA口座を開いていない理由としては
- 投資自体に関心がない
- 投資の知識が無い、制度が複雑で理解できない、知識が無いと難しそう
- 投資に回すお金が無い
などが聞かれました。
毎月の積立額としては1万円未満が最も多く平均は1.6万円。非課税限度額年間40万円をフルに活用する人も増えています。
知らないと損するのがこの社会……
確かに、投資なんて危ない、銀行預金が一番、リスクは絶対に取りたくない…とそんな方が多いのも事実。
金融教育を一切受けてこなかった私たち日本人には当然かもしれません。
日本人の資産の6割近くは現金・預金。株式や投資信託は2割にも満たないのです。
しかし。
このままではダメだ、と気づき行動する人が年々増えている、ということでしょう。
長期での資産形成を目指し、正しい知識を得て、特に若い方には
【投資を通じ長期で資産形成する】何かしらの行動を、すぐに開始していただくことをお勧めします。
そういわれても…
ギャンブルみたいなことはしたくない。
要は、“失敗しないようにやる”
そして“失敗する確率を減らせばよい”
わけです。
つみたてNISAの制度概要、始め方、運用開始までの具体的な方法については、書店で多くの雑誌等書籍がありますのでそちらを参照いただくとして、ここでは【資産運用=長期積立分散投資】
を知って、正しく資産形成を始める機会としていただきたいと思います。
■失敗しない資産運用の3つのポイント
1.資産を分散する
投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」があります。
一つのカゴに全部入れていると、万一カゴを落とした時に卵が全て割れてしまいます。
卵を資産と考えると、一つの銘柄に集中投資する個別株投資よりも、複数銘柄を組み合わせて運用する投資信託はリスク分散になると言えます。
また株式、債券、不動産、金……様々な種類に分散すると、一つが暴落しても他でカバーできるのが安心。
2.時間(投資タイミング)を分散する【ドルコスト平均法】
投資商品は価格が大きく上下するものも多いので、一度に多く資金投入をせず、一定の金額で、かつ時間を分散して定期的に資金を入れ続けます。
ありふれた例えではありますが…
私が今、手持ち資金でりんごを買い増そうとしているとします。
“りんご=投資資産”
りんごの価格値上がり時には、手持ち資金で買えるりんごの量は減りますが、私が持っているりんご全ての価格(価値)は上がります。
りんごの価格値下がり時には、手持ち資金で買えるりんごの量は増えますが、私が持っているりんご全ての価格(価値)は下がります。
資産形成、要するに長期で手持ちの資産が増えていればよいのです。
〇価格が下がろうが上がろうが、よりたくさんの“りんご=投資資産”を一定の資金でより多く買い続ける
〇価格(価値)が上がっていきそうな(右肩あがりの)“りんご=投資資産”を選ぶ
ことが重要です。
3.長期で運用し続ける=利益確定や損切をなるべくせずにコツコツ継続
投資には様々なリスクが伴いますが、運用期間が長期になると安定した成果がもたらされます。
米国のS&P500指数を対象に、<1年だけ投資~15年間投資し続けた場合までの1年あたりのリターン>を比較すると、1年だけ投資した場合、最もリターンが多かった年はプラス60.7%、最も低かった年はマイナス48.7%でした。最悪の年は資産が半減してしまいます。
対して15年間継続投資した場合は、最大値と最小値の差は10分の1になり、トータルで見ると元本割れのケースはありませんでした。
また、長期運用には、資産形成にあたって最も重要な【複利効果】があります。
元本に一定の利息がつく“単利”に対し、利息が元本に足されそこに次の利息がつくのが“複利”。
雪だるま式に、資産が増えていくイメージです。
利益が出たからすぐに売って利益確定、のような行為は複利効果をドブに捨てるようなものです。
これは資産形成(運用)ではありません。
※参考:つみたてNISAで人気の高い米国株式投資信託の20年間の平均利回りは6~7%。
失敗しない資産運用、まとめると…
資産、時間を分散し長期でやり続ける
こと。
それでも投資にはリスクが伴うので、一定の現金(またはすぐ現金化できるもの)も確保しておくのも必要です。
余談にはなりますが、投資において一番資産を増やした人は、
『投資したことを忘れている人』と『亡くなって投資資産が放置されていた人』だと耳にしました。
加えて、長期の資産形成においては、口座をどこで開設するか、何を選んで買うかも重要になります。
口座開設は、
- 商品ラインナップが豊富
- 最低積立金額が小さい
- 売買手数料が無料
などのメリットを考え、ネット証券がおすすめです。
また、選びたい投資信託(ファンド)は、
- 高配当
- 資産が右肩あがり
- 総資産額、一日の売買金額が大きい
- 信託報酬等の手数料が低い(安い)
- インデックス(日経平均などの指数連動)ファンドは指数との連動性が高い
- 複利効果を得るため毎月分配型は買わない
などを選ぶポイントにしていただきたいです。
長くなりましたがここまで読んでいただきありがとうございます。
もし、「読んでみたけど結局なんのこっちゃ??」
とモヤモヤしているあなた。納得いくまで私が分かりやすくお伝えしますので。
この機会に一歩、行動してみませんか。