アメリカ金融引き締め継続姿勢が明確に…米国株式市場は大幅安!
心身ともの健康維持につながる“行動習慣”
コロナ禍における負の影響
新型コロナウィルスのパンデミックにより、私たちの日常は激変しました。
以前、厚生労働省が調査した『新型コロナウィルス感染症に係るメンタルヘルスに関する調査』から、
回答者の約半数が何らかの不安を抱えていることが分かりました。
不安の対象としては「自分や家族の感染への不安」が最も高い結果でしたが、
30~49歳男性そして20~49歳女性では
「自分や家族の仕事や収入に関する不安」
の割合が高いことが明らかに。
コロナ禍においては多くの人が飲酒量を増やしているとの調査報告もあります。
外出自粛や様々な行動制限、不安を煽る報道などで心理面にも大きなストレスがかかり、ストレスや不安を押さえつける作用のあるアルコールで解消を…そんな人も多いかもしれません。
アルコールの飲みすぎは、乳がんや大腸がん、肝臓がん、口腔がんなどがんの罹患リスクを大幅に高めます。
アルコールの飲みすぎによって、2020年に世界で74万人以上が新たにがんを発症したという研究結果も発表されています。
そして日常生活においては、ゲーム時間が増加し運動量が減少。
運動量の減少=運動不足がもたらす影響として。
アメリカの三大健康保険システムのひとつであるカイザーパーマネンテが2020年1月から10月、新型コロナウィルスに感染したと診断された48,440人の成人を対象に行った調査で、
「ウォーキングなどの運動を習慣として続けている人は、新型コロナに打ち克つ可能性が最も高く、運動不足の人は重症化するリスクが高い」
と判明。
運動不足だと、感染した時の死亡リスクは2.5倍に上昇したとのことです。
また、ゲーム時間やスクリーンタイム(テレビやスマホを見て過ごす時間)の増加によって、高カロリーの清涼飲料やフライドポテトなどのジャンクフードの消費が増え、肥満や糖尿病など生活習慣病のリスクの高まりも危惧されます。
以前、『放っておくと恐ろしい【糖尿病の“えのき”と“しめじ”】』という記事を書きましたが、糖尿病があると新型コロナウィルスの重症化リスクはなんと3.4倍に。肥満は1.8倍、高血圧は1.6倍……コロナ感染についても糖尿病がもたらす悪影響が露呈しました。
血糖値が高いことのリスクを示す“指標”に注意
日本生活習慣病予防協会がこのほど、内科医100名、20~69歳の一般生活者3,000名を対象に行った調査によると、コロナ禍での生活変化により糖尿病リスクが高まった、やや高まったと答えた医師が8割以上に上ったそう。
主な根拠としては、人間ドック受診者の血圧、中性脂肪、LDLコレステロールなど複数の指標で数値の悪化がみられたこと。とりわけ注目されたのが【HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)】の数値悪化でした。
HbA1cの数値こそが糖尿病および予備軍の人が意識すべき指標です。
HbA1cが高めの状態(5.6%以上)が長く続くと“血糖負債”となり、全身の血管を少しずつ痛めつけ、糖尿病だけでなく様々な健康障害(動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、がん、認知症、なんと老け顔も!)を引き起こします。
“血糖負債”は太っている人だけでなく痩せている人でも蓄積、また遺伝も大きくかかわってくるとのこと。
少しでも血糖値に関して不安がある方、そして「そういえばここ何年も血液検査をしていないな…」
そんな方には。
指先から採るほんのわずかな血液で自分の健康状況をチェックできる『ゆびさきセルフ測定室(検体測定室)』、全国で設置するお店が増えているそうなので、身近なお店を検索して定期的に測定してみるのもおすすめです。
糖尿病を防ぎ健康で働き続けるために
大切なことは、この血糖負債を減らす生活習慣をつくること。
運動と食事の両面からの取り組みが必要です。
アメリカの糖尿病ガイドラインでは、週に2時間半の運動が推奨されているそうですが、まずはウォーキングなどの有酸素運動やスクワット等の筋トレを毎日の習慣にしてみましょう。
在宅ワークなどもあり座っている時間が長いことも要注意です。
例えば2時間座っていたら10分は体を動かす、などの工夫を。
また、食事面でもアルコールを控え、野菜、肉や魚、大豆等の良質なたんぱく質、果物などバランスのとれた食生活を意識し、健康で長く働ける体づくりのための習慣をつくり、継続していきましょう。
「今だけよければ」でなく、「明日の、未来の自分が喜ぶことをしよう」そんな意識で日々を過ごしたいものです。